この記事では、「犬」と「狼」の違いを分かりやすく説明していきます。
「犬」とは?
「犬」の主な意味は3つあります。
1つめは、ネコ目イヌ科イヌ属の哺乳類の一種です。
一般的には愛玩動物または家畜として飼育されているものをいいます。
嗅覚・聴覚が鋭く、この性質を利用して番犬、猟犬、警察犬、盲導犬、聴導犬など、さまざまな事柄に役立てられています。
どのような「犬」でも、これらの仕事をすることは可能だとされていますが、特に適した犬種があります。
たとえば、猟犬にはイングリッシュポインター、盲導犬にはゴールデンレトリーバー、警察犬にはジャーマンシェパードが適しているとされます。
この他にもさまざまな犬種が存在しており、品種改良もされています。
犬種によって、体格、毛並み、毛色などが異なります。
雑食性とされており、肉も植物も食べます。
日本で飼育する場合、専用のフードを与えることが一般的です。
2つめの意味は、他人の秘密などを嗅ぎまわって告げ知らせる人のことです。
3つめの意味は他人をののしる言葉です。
「犬」の使い方
ネコ目イヌ科イヌ属の哺乳類の一種で、人間に飼育されているものを指して使用する言葉です。
「野良犬」など飼育されていないものもいますが、これはもともと飼い主がいたものの、捨てられるなどして飼い主がいない状態になったものです。
「狼」とは?
「狼」には3つの意味があります。
1つめは、ネコ目イヌ科イヌ属の哺乳類の一種です。
亜種や地域によって形態にやや違いがありますが、一般的には吻が長く、耳は立ち、尾が長いです。
地面から肩までの高さは60~90cmほど、体重は25~50kgほどあります。
日本に生育していたニホンオオカミは絶滅してしまいました。
この他にも亜種が存在しており、ツンドラオオカミ、ホッキョクオオカミ、イタリアオオカミなどがいます。
群れで生活をしており、それぞれの群れは広い範囲に渡って行動をします。
食糧とするのは動物の肉です。
2つめの意味は、優しそうに見えるけれど、本当は恐ろしい人柄であることです。
3つめは破戒僧です。
「狼」の使い方
ネコ目イヌ科イヌ属の哺乳類の一種を指して使用する言葉です。
イエイヌとして飼育されているものは含まれません。
「犬」と「狼」の違い
どちらもネコ目イヌ科イヌ属の哺乳類の一種ですが、別のものとして扱っています。
「犬」は人間によって品種改良されてきた家畜化されたものを指します。
「狼」は品種改良されたものではありません。
「犬」の例文
・『家には3匹の犬がいる』
・『犬を散歩に連れて行く』
・『犬にエサを与える』
・『犬を病院に連れて行く』
「狼」の例文
・『狼の鳴き声が聞こえる』
・『狼は写真でしか見たことがない』
・『一度でいいから狼を見てみたい』
・『狼が怖い』
まとめ
ネコ目イヌ科イヌ属の哺乳類の一種を指しており、見た目が似ていますが、それぞれのものは区別して読んでいます。