ネットで人のやり取りを見ていると、時折突拍子もないことを言い出す人もいますが、それなのに普通に会話が続いていることもあります。
そういう場合突拍子もないと思った言葉はスラングだったということが多く、「犬の卒倒」もそんなスラングの一つです。
この記事では、「犬の卒倒」の意味を分かりやすく説明していきます。
「犬の卒倒」とは?意味
「犬の卒倒」とは捻りや工夫がない、ありきたりなこと、ワンパターンという意味のスラングです。
ワンパターンのワンを犬の鳴き声と、パターンを勢いよく卒倒した時の擬音と掛けた駄洒落になります。
一見解らなくとも説明されれば納得できるタイプの親父ギャグと言えるでしょう。
犬という身近な動物が使われているので、動物やペット関連の話題でスラングとして使われることもある言葉ですが、初めて聞く人には意味が通じず、字面で判断して取り乱しかねない問題があります。
「犬の卒倒」の概要
「犬の卒倒」は最近生まれた言葉ではなく、1980年代に流行した過去を持つ駄洒落です。
ワンパターンという言葉自体が1970年代の終り頃から広まり、80年に若者言葉として認定された言葉なので、ワンパターンという言葉が普及してから間もなく生まれた駄洒落ということになります。
そのため「犬の卒倒」という言葉をネットで使う人には、ある程度歳を重ねている人が比較的多く、逆に若い世代の人には通じないことも多いです。
「犬の卒倒」の言葉の使い方や使われ方
「犬の卒倒」はそのままワンパターンという言葉の言い換えとして使われることが多いです。
またそれだけでなく、「同じ展開ばっかりで『犬が卒倒』しちゃいそうだ」というような言いまわしをすることもあります。
どちらの場合でも「犬の卒倒」というスラングを初めて聞く人には意味が通じないので、使った後に聞き返されることが大半です。
それを見越して「『犬の卒倒』、ワンパターンだ」と最初から意味が伝わるようにワンパターンという言葉と一緒に使われることも少なからずあります。
「犬の卒倒」の類語や言いかえ
現在はワンパターンの言い換えとしては、ターン部分を省略した「ワンパ」が一般的になっています。
ワンパターンを元にしたギャグのようなスラングは、現在のところ他にありません。
今はスラングとして使われている、昔に流行したギャグや駄洒落という意味では「あたり前田のクラッカー」などもあります。
ですが「犬の卒倒」より意味は通じやすいものの、流行した時代が更に古いので、「犬の卒倒」より見かける機会は少ないでしょう。
まとめ
動物愛護の意識も定着している現代なので、いきなり「犬の卒倒」と言われると驚く人もいますが、言った本人としては軽い気持ちで口に出したギャグのつもりです。
「犬の卒倒」は使う側はギャグやスラングだと解りやすいように使い、使われる側が真に受けないように気をつけながら使うべきスラングでしょう。