この記事では、「犬兎の争い」と「漁夫の利」の違いを分かりやすく説明していきます。
「犬兎の争い」とは?
「犬兎の争い(けんとのあらそい)」とは、「両者が無益な争いをして疲れきってしまい、第三者が簡単に利益を得ること」を意味している故事成語のことわざです。
「犬兎の争い」の由来は古代中国の「戦国策」にある、「犬が兎を追いかけて何度も山に登っていると犬も兎も疲れ果ててしまい、そこに通りかかった農夫が簡単にどちらも手に入れた寓話」にあります。
「漁夫の利」とは?
「漁夫の利(ぎょふのり)」とは、「両者が争いあって疲れ果て、第三者が苦労せずに利益を得ること」を意味している故事成語のことわざです。
「漁夫の利」の由来は古代中国の「戦国策」に書かれている、「シギとハマグリが争っているうちに弱ってしまい、そこに来た漁夫が苦労することなく両方を手に入れた寓話」にあります。
「犬兎の争い」と「漁夫の利」の違い!
「犬兎の争い」と「漁夫の利」の違いを、分かりやすく解説します。
「犬兎の争い」と「漁夫の利」はどちらも「両者が無益な争いをしている間に、第三者が簡単に利益を獲得すること」を意味している故事成語のことわざですが、それぞれの由来となっている元のエピソードが違います。
「犬兎の争い」は「戦国策」の「犬が兎を何度も追いかけて山を登り、犬も兎も疲れ果てて倒れたが、そこを通りかかった農夫が苦労もせずに犬も兎も得た」という寓話に由来しています。
「漁夫の利」のほうは「戦国策」の「シギとハマグリが争っているうちに疲れ果て、そこにやってきた漁夫が簡単に両方を手に入れた」という寓話に由来している違いを指摘できます。
まとめ
「犬兎の争い」と「漁夫の利」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「犬兎の争い」とは「両者が無益な争いをして疲れきり、第三者が利益を得ること」を意味していて、「漁夫の利」は「両者が争いあっている間に、第三者が苦労せずに利益を得ること」を意味している違いがあります。
「犬兎の争い」と「漁夫の利」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。