「生きる」と「生かす」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「生きる」と「生かす」の違いとは?違い

この記事では、「生きる」「生かす」の違いを分かりやすく説明していきます。

「生きる」とは?

「生きる」は自らが望んで生命活動を行うことで、命を繋げる行為です。

命を繋げる行為を自らが放棄した場合、「自害」「自殺」という言葉に代わり、自ら命を絶ったとします。


「生かす」とは?

「生かす」は、自己の命ではなく、他者の生死を握ることです。

つまり、他者を殺害することも許されており、「生かす」とは、他者に対して命を代償に生きながらえさせる行為になります。


「生きる」と「生かす」の違い

「生きる」「生かす」の違いは、命という物を人質に取っているかいないかです。

「生きる」は自ら望んで生死を選ぶことにあり、自分の命は人質ではなく、自分自ら死を選ぶか生きるかの選択を行います。

ですが、「生かす」は他人の命の実権を握っているが故あえて殺害するという方法を取ることが可能です。

この状況を命が人質となっていると仮定し、「生かす」は他人の命をどうするかの選択ができます。

「生きる」の例文

・『このお皿は職人技が生きる』
この例は、お皿作りに職人が持つ技が使われているとした例です。

「生きる」は、生命以外にも物体にも使用できる言葉で、この例では、お皿という物体に職人が自ら望んで技能を生かしてお皿を作ったとしています。

・『生きる価値はない』
この例は、本来、自ら進んで命を繋げるという当たり前のことを放棄した言葉です。

つまり、自殺や自害を考えていることを示す言葉が「生きる価値はない」という言葉になります。

「生きる」は、その行動を否定した場合、反対の意見になるため、自殺や自害を指す言葉となるのです。

「生かす」の例文

・『お前を生かすだけの意味があるのか?』
この例は、お前という対象者の命を握る者が対象を生き永らえさせることに疑問を持った例になります。

恐らく、対象者は、殺害対象にあると見えます。

・『素材を生かす』
この例は、素材をうまく利用することを指します。

「生かす」は対象を人物とする以外に物体も対象とでき、この例では物体である素材を対象としています。

まとめ

「生きる」「生かす」の違いは、自らの命を延々と繋げる行為であるとするか、他人の命の実権を握ることや物の良さを生かせるかどうかです。

「生きる」は、自ら進んで物を生かすことにあるため、自分の他、自分が作ったものに対しても使用します。

「生かす」は、自分以外の者の命などの実権を握ることであるため、「生かす」側は物だったり人の命などを自由にすることが可能です。

ただ、「生かす」の逆は、殺害する行為に繋がりますので実際にそのような行動がとれるかどうかは未知数で「生かす」はあくまで社会的に対象となる人物を存続させるだけに過ぎず、殺害するという目的を持った言葉として使用されることは稀になります。

何故なら、「生かす」は、通常は法律によって他社の命を奪う行為が犯罪であるとしていますのでまず、第3者の命を奪う権利がないが故、「生かす」の反対の意味を持つ言葉は実行できないのです。

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