この記事では、「生物」と「動物」の違いを分かりやすく説明していきます。
「生物」とは?
「生物」とは、動物・菌類・植物・藻類・古細菌・細菌などを総称した呼び名です。
学術的な「生物」の定義には、色々なものがありますが、一般的には「生物」が持っていて、「無生物」にはない能力や機能である、自己増殖能力・エネルギー変換能力・自己と外界との明確な隔離を有するものと言う定義が用いられています。
地球上の「生物」は全て共通の原始生命体から誕生し、それが増殖し複製を繰り返す過程で、遺伝子に様々な変異が生じる事でいわゆる進化が起きて様々な現在の「生物」となったとされています。
これまで記録された地球上の「生物」の種類は百数十万種に上るとされています。
「動物」とは?
「動物」とは、学術的・生物学的には、様々な「生物」の中の一つの系統群を指す言葉とされています。
「動物」は学術的には単細胞動物のような「原生動物」と、それとは進化を別にする「後生動物」に大別されますが、一般的にはては「後生動物」を単に「動物」とするのが一般的です。
「動物」の学術的な定義としては、大雑把に言えば 、少数の例外を除いて酸素を使った好気呼吸を行うこと、また自発的に体を動かす事ができる運動性を有すること、さらに特別な例外を除き胚発生の初期に胞胚という段階を有していることの特長を持つ「生物」とされています。
「動物」には、哺乳類・爬虫類・鳥類・両生類・魚類などの「脊椎動物」や、貝類や昆虫やカイメンなど、幅広い種類が存在し、地球上には100万種以上が存在すると言われています。
また「動物」を日常的に使う場合には、狭義に「脊椎動物」を指したり、「動物園」で飼育展示されている「哺乳類」を意味して使われる事もあります。
「生物」と「動物」の違い
「生物」とは、動物・菌類・植物・藻類・古細菌・細菌などを総称した呼び名です。
学術的には、自己増殖能力・エネルギー変換能力・自己と外界との明確な隔離を有するものと定義されています。
一方の「動物」は、学術的には、少数の例外を除いて酸素を使った好気呼吸を行うこと、また自発的に体を動かす事ができる運動性を有すること、さらに胚発生の初期に胞胚という段階を有していることの特長を持つ「生物」と定義されています。
また「動物」は日常的には狭義の意味で、「脊椎動物」を指したり、「哺乳類」を指して使う事もあります。
上記の様に、「動物」は多くの種類の「生物」の一つの種類と言えます。
まとめ
「生物」も「動物」も、学校教育で教えられ、一般的に多くの人がその違いも含めて知っておられるでしょう。
しかし、改めてきっちりと定義を含めた違いとなると、説明できない事項だと思います。
それぞれの定義は先に記載した通りで、もちろん「動物」は「生物」の一種類と言う関係性があるものです。
また日常的には「動物」を狭義の意味で「脊椎動物」や「哺乳類」を指して使う事もあります。
日常的に、こうした使い方もOKでしょうが、学校で学んだように、本来の「動物」はそれよりももっと多くの種類がある事は、正しく認識しておくことも大切です。