この記事では、「疚しい」と「疾しい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「疚しい」とは?
「疚しい(やましい)」とは、「良心がとがめること・心苦しく感じること」や「気分が悪いさま」を意味している言葉です。
ただし「疚しい」の「疚」は「良心が痛むという心理的な状態」と関連している漢字であるため、「疚しい」は「良心がとがめる」のニュアンスが強くなっています。
例えば、「何も疚しいことはしていません」などの例文で使えます。
「疾しい」とは?
「疾しい(やましい)」とは、「病気であるように感じること・体調(気分)が悪いさま」や「後ろめたいこと・良心がとがめること」を意味している言葉です。
ただし「疾しい」の「疾」は「病気であること・体調が悪いこと」と関連している漢字であるため、「疾しい」は「病気だと感じる」のニュアンスを持っています。
例えば、「少し前からどこか疾しく感じていました」といった文章で使用されます。
「疚しい」と「疾しい」の違い!
「疚しい」と「疾しい」の違いを、分かりやすく解説します。
「疚しい」と「疾しい」はどちらも「やましい」と読む同義語であり、どちらの漢字の表記を使用しても間違いではありません。
ただし「疚」と「疾」の漢字の字義の違いから、「疚しい」と「疾しい」には若干のニュアンスの違いがあります。
「疚しい」とは「心理的に心苦しいこと・心理的に堂々と向き合えずに後ろめたいこと」という意味のニュアンスがあるため、「妻に対して疾しいことをした」よりも「妻に対して疚しいことをした」のほうがより適切な漢字表記になります。
一方、「疾しい」のほうは「疾患・疾病」に使われるように、「気分が悪くて病気であると思うこと」に意味の重点がある違いを指摘できます。
まとめ
「疚しい」と「疾しい」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「疚しい」とは「主に良心がとがめること・心苦しく感じること」を意味していて、「疾しい」は「主に気分・体調が悪いこと、病気であるように感じること」を意味している違いがあります。
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