この記事では、「目を配る」の意味を分かりやすく説明していきます。
「目を配る」とは?意味
注意していろいろな方向を見るという意味です。
この場合の「目」とは、物を見るための器官を指しています。
「配る」とは、注意を行きわたらせるという意味です。
ものを配布するといった意味で使っているのではありません。
「注意」には、気をつける、警戒するという意味があります。
そのような状態で、向こうを見たり、あっちを見たりすることを「目を配る」といいます。
「目を配る」の概要
用心をしてあちこちに目を向けるさまを意味している言葉です。
現代の日本は安全な環境が整っているので、普通はこのような状態になることは少ないでしょう。
しかし、何をするかわからない小さな子供がいる家庭では、この言葉が指す状態になることがあります。
また、映画や小説の中では、このような状態である人が登場します。
3歳になる子供を持つ家庭で説明をします。
子供は自由に歩けるような年齢なので、あちこちすぐに歩いて行ってしまいます。
気になるものがあるとすぐに触りたがり、危険なものを触らないか心配でなりません。
あるとき、子供を連れて公園に遊びに行きました。
その公園の近くには大きな道路があります。
子供が道路に飛び出したら危険です。
一緒に遊んでいれば、子供が勝手な方に行かないようにできるのですが、このときは知り合いに話しかけられたので、子供は一人で遊んでいました。
一人で遊んでいると、どこに行くのかわかりません。
知り合いと話しながらも、子供の方に耐えず視線を注ぎ、危ないことをしていないか気を配りました。
このさまを「目を配る」といいます。
今度はサバイバルのことで考えてみます。
今、敵に追われています。
森の中に逃げ込んだので、敵に容易に見つかることはないでしょうが、いつ見つかってしまうかわかりません。
夜になったので休むことにしました。
しかし、ぐっすり眠ってしまっては、眠っている間に襲われる危険があります。
そこで見張りを立てることにしました。
2人で行動をしていたので、一方が見張りをし、もう一方は休むことにしたのです。
見張り役は、注意をしながらあちこちに目を向けて、敵がこないか確認をします。
この様子が「目を配る」です。
「目を配る」の言葉の使い方や使われ方
注意をしなければならない状態で使用する言葉です。
一点をじっと見ていることよりも、あちこち目を向けることに使用されます。
「目を配る」の類語や言いかえ
「周囲に目を向ける」が似たような意味の言葉です。
周囲とは、ぐるりとまわりのことです。
ぐるりと周りに目を向ける、つまりあちこちに目を向けるという意味になります。
「目を配る」というと「注意をして」という意味合いがありますが、「周囲に目を向ける」というと「注意をして」という意味合いは含まれません。
美しい自然に囲まれて、それを見たくて周囲を見ることもいいます。
まとめ
危険が迫っているときにぼーっとしていることなどできません。
そのときには、あちこち目を向けて気を配ることでしょう。
そのさまを意味する言葉です。