この記事では、「真理を追求する」の意味を分かりやすく説明していきます。
「真理を追求する」とは?意味
「真理を追求する」の「真理」とは、「いつどんな時に普遍的で正しい道理」を指す言葉です。
また「追求する」とは「目的の事柄を手に入れるために、どこまでも追い求めること」を意味する言葉です。
従って、「真理を追求する」とは「学問的な普遍で正しい道理などを、追い求めること」を意味する慣用句です。
「真理を追求する」の概要
「真理を追求する」は、多くの人が、何となく理解している慣用句と言えるでしょう。
しかし、その意味を端的に説明するとなると、意外に説明できない言葉だとも言えます。
例えば、「真理」と言う言葉も、説明するのが難しく、「真実」と混同しておられる人も少なくないでしょう。
「真理」は、例えば「物理現象のように、何度繰り返しても同じ結果を得られるような事柄」を指すもので、「真実」は単に「嘘や偽りでないこと」すなわち「事実」である事を指す言葉で、「真理」とは全く異なる意味の言葉です。
また、「追求」の同音語として「追究」や「追及」と言う言葉があり、「真理を追求する」の「ついきゅう」には、どの漢字を使うべきかも迷います。
ちなみに「追求」は前項でも説明した様に「目的の事柄を手に入れるために、どこまでも追い求めること」の意味で、「追究」は「不明な事や未知の事をどこまでも深く調べて明らかにすること」を指す言葉です。
従って学問等では新たな「真理を追究する」とも言え、「追求」を「追究」に置き換えても、同じ意味を指す言葉と言えます。
しかし「追及」は「追いかけ、追い詰め、問いただしたり責めること」を意味し、「追求」とは全く意味が異なり、「真理を追及する」と表記するのは、明らかな間違いとなります。
「真理を追求する」を正しく再確認するために、「真理」の意味を正しく理解し、また「ついきゅうする」の漢字表記は「追求」か「追究」を使うべきで、「追及」を使うのは、誤りである等を、しっかりと覚えておきたいものです。
「真理を追求する」の言葉の使い方や使われ方
「真理を追求する」の言葉は、『彼は真理を追求することに強い興味があり、就職せずに大学の研究室に残る事を決断した。』や『仏教の修行僧も、仏教が教える真理を追求する人だと言えます。』の様に使われます。
「真理を追求する」の類語や言い換え
「真理」の類語として、辞書には「真実」が記載されていますが、この慣用句の言い換えで使う場合には、「不変の真実」とした方がベターと言え、「不変の事実を追い求める」や「不変の事実を探求する」等と言い換えると良いでしょう。
まとめ
「真理を追求する」とは、「学問的な普遍で正しい道理などを、追い求めること」を意味する慣用句です。
「追求」の漢字を「追究」と置き換えても、ほぼ同じ意味となり、「真理を追究する」と表記しても間違いではありません。