「着想を得る」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「着想を得る」

着想を得るというのは「ちゃくそうをえる」と読み、着想をえる、と表記することもあります。

ひらめくことやアイディアを思いつくことを指しており、着想というのは心に浮かんだ考えや思いつきを指しています。

着想が湧く、着想を得る、着想が良い、などといった動詞を用いて使うことができます。

「着想を得る」の意味

着想を得るという表現はアイディアが浮かぶ考えがひらめく、などという意味であり、特に単なるアイディアではなく、斬新な考えが浮かぶ、今までになかったような工夫を思い浮かべる、などといったニュアンスがあります。

「着想を得る」の言葉の使い方

着想を得るという表現は日常的に使う表現というよりも、文語体で使う表現と言えるでしょう。

小説などで使われることが多く、人と会話をしているときに使うような表現ではありません。

研究者が研究のアイディアを得る、作家が執筆中の小説のアイディアを得る、などという意味で着想を得るという表現が使われます。

「着想を得る」を使った例文・短文(解釈)

着想を得るという表現はどのような文で使うことができるのでしょうか。

ここでは着想を得るという表現の例文を紹介します。

「着想を得る」の例文1

「あの大学の教授は、この論文から研究の着想を得た」

研究者にとって研究のネタは商売道具です。

しかし、だからといって簡単に研究のネタが浮かぶというわけではありませんし、ネタが浮かんでも先行研究などをしっかりと調べ、自分の研究に発展させていかなければいけません。

どれだけ素晴らしい研究であったとしても、そのアイディアを得るまでに様々な苦労があり、ひょんな事からアイディアが浮かんだなどということも珍しくはありません。

そのため、研究はちょっとしたことから着想を得ることも多い、と表現することができます。

「着想を得る」の例文2

「あの作家は自分の家族と話をしているときに小説の着想を得た」

小説を書いている作家にとってもアイディアは非常に重要です。

今までになかったようなアイディアを考えなければ小説は売れませんから、常にネタがないかどうか探していかなければいけません。

もしかしたら、散歩をしているときにネタが浮かぶかもしれませんし、家族と話をしているときに浮かぶかもしれません。

意外にちょっとしたことからネタが浮かぶという作家も少なくは無いのです。

「着想を得る」の例文3

「エジソンは自らの失敗から様々な着想を得た」

エジソンは誰もが知る発明家です。

天才として知られていますが、子供の頃は泥団子を2つくっつけて1つにし、1+1=1だろうと発言したこともあると言われています。

しかし、エジソンが成し遂げた素晴らしい発明は多くの失敗から来ているといえます。

何度も何度も失敗しながら工夫を凝らし、ようやく発明を成功させていたのです。

また、自らの失敗から「もしかしたらこれはこうなのかもしれない」などと思い浮かんだことも多いと言われています。

失敗は成功の元とも言いますし、成功するまで努力をすれば失敗したとは言えない、などという言い回しもあります。

「着想を得る」の例文4

「ノーベルはここからダイナマイトの着想を得た」

ノーベル賞の元となった人物であるアルフレッドノーベルはダイナマイトを発明した人物です。

ダイナマイトの破壊力に衝撃を受け、その発明によって得たお金をノーベル賞として使うことにしました。

しかし、この世紀の大発明と言えるダイナマイトもノーベルが着想を得たのはひょんなことだったと言われています。

発明のアイディアというのは分厚い研究書から出てくるものとは限らず、日常生活のちょっとしたことから出てくることも少なくないのです。

ノーベル賞は世界のために貢献した人物に毎年与えられています。

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