この記事では、「礼服」と「喪服」の違いを分かりやすく説明していきます。
「礼服」とは?
礼服とは、れいふくという読み方をすべき言葉です。
漢字で記されたこの言葉を見れば直ぐに理解出来る事ですが、れいぎや敬う事、社会生活上で守るべき行動形式といった意味がある礼の漢字に、いふくや着物、身に着ける物といった意味を持つ服の漢字を加える事で成立している言葉となっています。
だからこそ礼服は、冠婚葬祭といった儀式典礼の様な改まった席で着用すべき衣服を表すのです。
「礼服」の使い方
礼服とは、冠婚葬祭の時に着用すべきフォーマルウェアといった意味を表す際に使われる言葉となっています。
しかも礼服は格式で分けられており、正礼服に準礼服、略礼服と平服といった形で多くは礼服という言葉を使って区別されており、場面に応じて使い分ける必要があるのです。
基本的に冠婚葬祭の儀式で着用するため、礼服という言葉自体も儀式典礼やそれに関連した話題の際に使用される事が多かったりします。
「喪服」とは?
喪服とは、もふくという読み方をする言葉です。
文字で表現されたこの言葉を目にすれば直ぐに分かる事ですが、災いや凶事、人の死後近親者が一定の間、外出や社交的な行動を慎む事等を意味している喪の文字に、身体に着る物やようふくといった意味を有する服の文字を付け足す事で誕生した言葉となっています。
そのため喪服は、葬儀や法事に参加する際に着用すべき服を表す言葉です。
「喪服」の使い方
喪服は、文字を見れば分かる様に喪に服すという意味が込められた言葉となっています。
なので基本的に弔事の際に着用すべき服であるため、この言葉は通夜や葬儀、或いはそれに関連した話題の際に用いられる事が多くなっているのです。
更に弔事の際に着用するので、男性は喪服として黒いスーツを着用するのが一般的となっています。
「礼服」と「喪服」の違い
礼服と喪服の文字を見比べれば即座に、最初の文字が礼と喪という明確な違いがある事に気付くものです。
ですがどちらも改まった場で着用する服であるため、混同してしまう人もいます。
もっとも礼服は、冠婚葬祭の儀式が行われる際に着用する衣服を表現する言葉です。
一方の喪服は礼服の1種であり、葬儀や告別式といった弔事の際に着用すべき衣服を表します。
「礼服」の例文
・『週末に、結婚式に出席するための礼服を買いに行くつもりです』
「喪服」の例文
・『通夜や葬儀に出席する際は、きちんと喪服を着用する必要があります』
まとめ
2つの言葉は、共に2文字目に服という同じ言葉が使われているものの、最初の文字は礼と喪という明確な違いがある言葉同士です。
しかもその言葉の違いにより、表す意味合いも変わっています。
まず礼服の方は、冠婚葬祭の儀式典礼に参加する際に着用すべき衣服を示す言葉です。
対する喪服はこちらも礼服の1種ですが、喪という漢字が使われている事でも分かる様に、葬儀や告別式といった弔事の際に着用すべき衣服を表現する言葉となっています。