この記事では、「社会悪」の意味を分かりやすく説明していきます。
「社会悪」とは?意味
「社会悪」は、社会が機能するうえで生み出されるマイナス要因のことすべてを「社会悪」と称して呼びます。
簡単に社会悪を説明しますと、企業側がプラスとなる貢献をしている裏でマイナスとなる要因を行えばそれら行為は社会悪と呼ばれるものに置き換わります。
例えば、軍事産業を主体としている企業が存在すると仮定した場合、国土の防衛のために技術を生かすことはプラスになりますが、反面、それら武器を実験し他国の国に対して武器の性能の実験を行えば、侵略行為こそしていませんが、他国の人民を犠牲にして、自社の製品の性能向上を図っているため、社会悪と呼べる存在に企業は変化するのです。
「社会悪」の概要
「社会悪」の概念は、社会が機能するうえで生まれる矛盾のことを指すのが正しい在り方でした。
しかしながら、近年では、「社会悪」とは、社会が機能するうえで生み出すマイナスではなく、マイナス行為ばかりを行う企業や個人に対して使用される言葉へと置き換わっているのです。
これは、本来の社会悪という言葉から外れており、個人や企業を攻撃するための手段として「社会悪」という言葉が使用されていることを示します。
無論、企業側としては、社会に対してマイナス効果を示すことをやっていることを認識したうえで企業を運営している者もおり、そうしたものを「社会悪」とした場合、マイナス要素を持つ企業と関わるものすべてが社会から外れた悪であると仮定されるため、実は「社会悪」とは、単に、企業や個人に対してマイナスの行為を繰り返すものであるというレッテルを張る意味でしかなくなりつつあるのです。
「社会悪」の言葉の使い方や使われ方
「社会悪」という言葉は、テロリストなどにも用いられる言葉で、あえてテロリストと呼ぶことで相手を刺激したり、テロ首謀者陣営に対しマイナスイメージを強く植え付けることを防ぐ目的で「社会悪」とテロリストたちを呼ぶことがあります。
つまりは、テロリスト側にも事情があると踏んだ場合、テロリストをあえて犯罪者として強く公表するのではなく、社会の生み出した一つの産物であるかのように言いまわした方が、ニュースなどでは社会基盤を批判することができるため、あえてテロリストなどの犯罪集団に対して、「社会悪」という言葉を用いてテロリストではあるが被害者であると訴えることをニュースでは行うのです。
「社会悪」の類語や言いかえ
「社会悪」の類語は、社会の闇や、社会の膿など汚らしい物や塞ぎ込みたいものに例えられることが多いです。
まとめ
「社会悪」は、言ってしまえば一つの健全な社会があると仮定し、それを逸脱した者たちに対して「社会悪」と呼ぶのですが、問題となる点は、必ずしも、「社会悪」と言われる人物=悪人や犯罪者であると言えない部分です。
例えば、テロリストなどは、一つの社会の闇の部分が生み出した産物と仮定した場合、テロリスト側からしてみれば、テロ首謀者が住む自国が持つ考えを変えさせることを目的としているなど目的があり破壊活動をしているのであれば、目的の内容によっては、実はテロリスト側は、被害者であるが故、暴力によって正さなければという考えのもと行動している可能性も否定できないです。
もちろん、暴力による解決法は、正しい方法であると言えませんが、被害者であるものが住む国自体が自国の国民に対して手を上げるのであれば、国を相手にテロ行為を起こすことも辞さないという考えを持つのはある意味では仕方がないことであると言えます。
その為、「社会悪」という言葉は社会のマイナス要素をすべてを悪であるとするのは間違いであると言えるのです。