「祝日」と「祭日」と「休日」の違いとは?「祝祭日」や「令和」に改元されることに伴う祝日の変更についても解説!

違い

「祝日」の意味とは?

祝日とは、「国民の休日」と制定されている中で、歴史的に意味があることを記念して定められた日のことです。

例えば、2月11日の「建国記念の日」などがそれに当たります。

ハッピーマンデー法が成立し、2009年から一部の「国民の休日」が固定の日ではなりましたが、この「祝日」に該当する日には関係ありません。

歴史的な意味をもつ日だけに、年によって日付が変わるということはなく、常に固定の日となっています。

具体的な「祝日」

「国民の休日」の中で、上で挙げた2月11日の「建国記念の日」の他には、5月3日の「憲法記念日」や、4月29日の「昭和の日」(昭和天皇の誕生日)など、「その日でなくては意味がない」日がそれに当たります。

しかし、現在では、あまり「この日は祝日で、この日はそうではない国民の休日」といった区別は行っておらず、「国民の休日」全てをこの「祝日」と表現する場合がほとんどです。

「祭日」の意味とは?

祭日は、「国民の休日」の中で、「祝日」には該当しない日に対して使われる言葉です。

先のハッピーマンデーによって第○月曜日になるという決まりがある日は、これに該当すると考えていいでしょう(全てが同法に該当する訳ではなく、固定の日もあります)。

「祭りの日」と表記するように、「海の日」「山の日」といったレジャーに絡むような日も含まれています。

具体的な「祭日」

上の「海の日」「山の日」もそうですが、「成人の日」「敬老の日」など、祝い事に絡む日も多いのが特徴です。

尚、「体育の日」は1964年の東京オリンピックの開催を記念して作られた「祝日」でしたが、現在ではハッピーマンデー法の対象となる「祭日」扱いとなっており、更に2020年だけは2回目の東京オリンピックの開催日の7月24日に移動することが決まっており、その後は「スポーツの日」と名称が変更されることが決まっています。

「休日」の意味とは?

休日とは、「休みの日」という意味で使う言葉です。

一般的に使う場合には、毎週の日曜日や祝日、祭日に該当する日のことで、使った人によっては「自分が休みの日」という意味にもなります。

「勤務シフトから、今週の休日は火曜日と金曜日だ」などという使い方がそれです。

「祝日」と「祭日」の違い

詳しい違いは既に「祝日」「祭日」の項で挙げましたが、この両方を合わせたものが「国民の休日」と呼ばれています。

ですが、前述のように、「国民の休日」全てが「祝日」と呼ばれることも多いので、その場合には「祭日」も含まれていると解釈してください。

つまり、現在「祝日」と言えば、多くの場合で本来の「祝日」「祭日」を合わせた意味だと考えて構いません。

「祝祭日」の意味とは?

現在「祝日」と言うと、一般には上のように、「国民の祝日」全てのことを表すと解釈して構いませんが、正確にはこの「祝祭日」と表現するのが正しいと言えるでしょう。

よって、この言葉は「国民の休日」と同義語だと解釈できます。

もしくは、一言で「祝日」「祭日」の両方を区別せずに表現できる言葉だと考えても構いません。

2020年の「祝祭日」はどうなるの?

上で少し書きましたが、2020年は2回目の東京オリンピックが開催される関係で、「体育の日」「スポーツの日」と名称を変更した上で、7月24日になることが決定しています。

そして、8月11日で固定の「山の日」も、2020年だけは8月10日になります。

この日は同オリンピックの閉会式の翌日に該当する日で、観戦者に対する配慮だと考えていいでしょう。

また、オリンピックとは関係ありませんが、2019年5月1日から新天皇の即位と共に元号が「令和」と変わり、その令和天皇の誕生日である2月23日が新しい「天皇誕生日」となります。

日程上、2020年からの採用で、翌2021年以降もその日で固定の「祝日」となります。

それに伴い、2019年からは、2018年まで12月23日に設定されていた平成天皇の誕生日は祝日ではなくなり、平日となります(2019年に「天皇誕生日」と名の付く祝日はありません)。

違い
意味解説辞典