この記事では、「神道」と「仏教」の違いを分かりやすく説明していきます。
「神道」とは?
神道は古代の日本に根付いた宗教で、神ながらの道とも呼ばれています。
神ながらの道は「惟神の道」と表記することもあり、創唱者や開祖は存在しません。
神道の考え方は「万物に神が宿る」になり、多くの神を信仰することが特徴です。
神として祀られるものは自然や物、偉人などで、日本では古くからそのしきたりがあります。
神道の代表的な神社は出雲大社や伊勢神宮などがあり、日本固有の文化を体感するために多くの参拝客が訪れます。
「仏教」とは?
仏教は発祥の地がインドになり、中国に伝わってから多くの宗派ができました。
日本に伝えられた時期は未定ですが、中国から朝鮮半島を経由して入ってきたことが特徴です。
仏教の宗派は13あり、華厳宗、法相宗、律宗、天台宗、真言宗、浄土宗、臨済宗、曹洞宗、浄土真宗、日蓮宗、時宗、融通念仏宗、黄檗宗です。
その後は新たな宗派が生まれ、それぞれ本尊や教義が異なっています。
仏教の目的はお釈迦様の教えにしたがって修行を重ね悟りを開くことで、どの宗派も目指しているものは共通です。
信仰するものは神道では多くの神ですが、仏教では存在しません。
しかし、最近では仏陀や仏として崇められた高僧などが対象になっています。
なぜなら、修行をして悟りを開き六道を離れ、命あるものが何度も転生して生類にならないようにするためです。
このため、仏教は生きていることを苦しみとするため、輪廻転生の輪を抜けて極楽浄土に行くことを目的としています。
「神道」と「仏教」の違い
「神道」と「仏教」は共通点はほとんどなく、まったくの別物と考えて良さそうです。
神道は複数の神様に対して行われますが、仏教はないことが挙げられます。
また、教典は神道にはないですが、仏教は釈迦が説いた教えになります。
神道の願いは現在の世の中を幸せにすることですが、仏教は死後の極楽浄土も含まれます。
神道は日本が発祥の地ですが、仏教はインドになり中国から朝鮮半島を経て日本に伝えられています。
「神道」の例文
・『愛知県豊川市は神道系の新宗教の世界心道教があり、豊川稲荷とともに有名である。』
・『神道は日本の宗教になり、伊勢神宮や出雲大社などが有名だ。』
「仏教」の例文
・『仏教は元来はインドで発祥したため、日本の宗教ではないため間違いやすい』
・『仏教は南北朝時代に盛んになっているが、それまでは神道が日本の宗教の中心であった』
まとめ
「神道」は「仏教」と同じような感じですが、実際にはほとんど共通点がなく歴史や発祥の地、特徴などが大きく異なります。
「神道」は日本が発祥の地で民族宗教になりますが、「仏教」は普遍宗教で教えが存在しているため共通点がないと言えます。