「禍根を残す」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「禍根を残す」とは?意味と使い方

この記事では、「禍根を残す」の意味を分かりやすく説明していきます。

「禍根を残す」とは?意味

「禍根を残す」の読みは「かこんをのこす」で、「災難や争いごとのもとや原因が残ったこと」を意味する慣用句です。

ここで意味のポイントとなるのは、災難や争いごとそのものが残っているのではなく、そのもととなる原因が残されたままであると言う点です。


「禍根を残す」の概要

「禍根を残す」「禍根」の意味は、「災難や争いごとの原因」ということですが、この熟語の「禍」「わざわい」で、「根」「その根っこ、原因」を指す言葉であり、上記の意味となるのです。

「禍根を残す」の言葉と語呂が似た「遺恨を残す」と言う慣用句もあり、たまに2つの慣用句を取り違えている人を見かけます。

「禍根」「遺恨」の語呂が似ており、かつ「残す」と言う動詞が続く事から、取り違いされる方がおられるのでしょうが、意味は全く違います。

「遺恨」の意味は「いつまでも恨みがのこること」であり、そもそも同じ「こん」の発音でも、「禍根」の方はきへんの「根(ね)」の漢字であるのに対し、「遺恨」の方はりっしんべんの「恨(うらみ)」であることをしっかり見れば、取り違い誤用は防げるはずです。

慣用句等の言葉は、何となく感覚的に理解するのではなく、やはり言葉を分解したりして、しっかりと理解する事が大切だと言う事例でしょう。


「禍根を残す」の言葉の使い方や使われ方

「禍根を残す」の言葉は『社内で発生した課題を、上層部は原因の追究や対策をいい加減にして収めてしまいましたが、これはきっと将来に禍根を残す事になるでしょう。』や『お互いの意見を徹底的に戦わせる事が、将来に禍根を残すことを避けるために大切です。』や『あの時、禍根を残した事が、今の抜き差しならない対立を招いたと言えます。』の様に使います。

「禍根を残す」の類語や言い換え

「禍根を残す」「禍根」の類語としては「禍源」「禍因」が挙げられます。

従って「禍源を残す」「禍因を残す」と言い換えるの事が出来ます。

しかし、「禍源」「禍因」「禍根」よりも知られていない言葉なので、意味を分かりやすくするための言い換えとしては適切とは言えません。

「禍根を残す」を分かりやすく言い換える場合には、「火種が残る」「リスクが残る」や、ニュアンスは微妙に違いますが「わだかまりが残る」「しこりが残る」とするのが良いでしょう。

まとめ

「禍根を残す」「禍根」の読みは「かこん」で、 この熟語の「禍」「わざわい」で、「根」「その根っこ、原因」を指す言葉であり、「災難や争いごとのもとや原因」を意味します。

従って「禍根を残す」の慣用句は、「災難や争いごとのもとや原因が残ったこと」を意味します。

ここで意味のポイントとなるのは、災難や争いごとそのものが残っているのではなく、そのもととなる原因が残されたままであると言う点です。

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