「秒殺」と「瞬殺」の違いとは?分かりやすく解釈

「秒殺」と「瞬殺」の違い違い

普段何気なく使っている言葉の中には、何となくの意味で捉えている言葉も少なくありません。

特に似た意味合いを持つと思われる言葉が、同時に複数頭に浮かんでしまうとどちらを用いるべきかで悩んでしまいます。

日常会話ならばニュアンスさえ相手に伝われば大丈夫ですが、大勢の前で挨拶したり、プレゼンをする様な場ではそういった言い間違いは絶対に避けたい所です。

「秒殺」「瞬殺」という2つの言葉も、見た目からして似た印象を受ける言葉の組み合わせであり、きちんと使い分けを出来るか自信がないという人が少なくありません。

「秒殺」とは?

秒殺とは、びょうさつという読み方をする言葉です。

主に格闘技等の試合で用いられる事が多く、秒という文字が用いられている事からも推測出来る様に、1分足らずで試合に決着がついた場合に用いられる事が多い言葉となっています。

ただし正確に1分以内に試合が終わった場合にのみ用いる、という厳密な使い方がされている訳ではありません。

感覚的にはまるで1分も経っていないかの様な早さで終了したと思える試合にこの言葉が用いられる事が少なくないです。

そのため試合をした両者の実力が圧倒的に離れていて、一方的な試合になった様な実力差があった試合にも比喩的に使われる事が多く見られます。

具体的には、プロゲーマーと格闘ゲームをプレイしたら秒殺された、とか、黒帯の彼なら1回戦の相手を秒殺出来る、といった使い方が可能です。


「瞬殺」とは?

瞬殺とは、しゅんさつという読み方をする言葉となっています。

瞬間の瞬という言葉が使われている事でも分かる様に、格闘技等の試合において、一瞬で相手を倒して決着をつけた時に用いられる事が多い言葉です。

それこそ試合が開始されたと思ったら、最初の攻撃で決着がついてしまいあっという間に試合が終了してしまった時に、この言葉が使用されます。

それこそ瞬き(まばたき)しているという僅かな間に、試合が決着してしまったという感覚的な意味合いも込められていたりするのです。

他にも一目惚れにより恋に落ちた瞬間を、瞬殺という言葉で表現する事もあります。

具体的には、彼はゴングが鳴った次の瞬間には瞬殺されていた、とか、彼女の姿を目にした瞬間に私のハートは瞬殺された、といった使い方です。


「秒殺」と「瞬殺」の違い

秒殺と瞬殺は、どちらも格闘技等の試合であっという間に決着がついて、試合が終了してしまった際に用いられる事が多い言葉となっています。

そのため似通った意味合いと共に、同じ様な状況で使用される事が多いです。

ただし違いを見出すとすると、瞬殺の方がより短い時間で試合が終了した際に用いるべき言葉となっています。

というのも秒殺は使用されている漢字で分かる様に、秒単位を基準とした短い時間です。

ですが瞬殺は、一瞬という秒よりも更に短い時間を示す漢字が用いられています。

なので短さという基準からすると、瞬殺の方が上位となるのです。

まとめ

秒殺と瞬殺は、共に格闘技の試合等があっという間に決着した時に使用される事が多いです。

ですが秒殺の基準は秒単位で、瞬殺の基準は瞬きする時間や一瞬という秒にも満たない様な短い時間が対象となっています。

なので秒殺よりも瞬殺の方が、感覚的により短い時間で試合が終了した事を表す事が可能です。

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