「穀潰し」と「ニート」の違いとは?分かりやすく解釈

「穀潰し」と「ニート」の違い違い

この記事では、「穀潰し」「ニート」の違いを分かりやすく説明していきます。

「穀潰し」とは?

定職に就かず、遊びまわっている人のことです。

成すべきことを成さず、遊んで暮らしている人をののしる言葉になります。

生活をしていくためには金銭が必要です。

食べものを買う、家賃や水道光熱費を支払うなど、これらには金銭が必要です。

こういった金銭を手に入れるためには、仕事をする必要があります。

しかし、定職に就いていないものは自分で金銭を得ることができないので、家族などに費用を出してもらって生活をすることになります。

金銭を稼がず米ばかりを消費する、つまり食費などがかかるのです。

「穀」という漢字には、米や麦など常食とするものを指しています。

会社や社会にいる、役に立たずぶらぶらしているようなものも「穀潰し」ということがあります。


「穀潰し」の使い方

ぶらぶらと遊んでばかりのものをののしって使う言葉です。

よい意味で使われることはありません。

犬・猫などの愛玩動物は食費がかかる一方で、自ら稼いでくれませんが、動物にはこの言葉は使用しません。


「ニート」とは?

“NEAT”のスペルの場合は2つの意味があります。

一つは、非運動性熱産生です。

意識的に行う運動以外のことで消費するエネルギーをいいます。

たとえば、家事、育児、通勤・通学などで消費するエネルギーのことです。

もう一つの意味は、米航空宇宙局ジェット推進研究所が1995年に開始をした、地球近傍小惑星の探査・追跡プログラムのことです。

準惑星エリスをはじめとした数多くの小惑星や彗星が発見されています。

“NEET”のスペルの場合は、就職をせず、学校にも行っておらず、求職活動をしていない者のことです。

失業者は仕事をしておらず、学校にも行っていない者ですが、厚生労働省では失業者は「ニート」から外しています。

専業主婦もこれにはあてはまりません。

ひきこもりは、仕事をせず、学校にも行っていないものです。

職業訓練を受けるなどの求職活動もしていません。

厚生労働省では、ひきこもりを「ニート」に含めています。

「ニート」の使い方

“NEAT”“NEET”の意味がありますが、仕事についておらず、学校にも行っておらず、求職もしていないものを指して使用することが一般的です。

「穀潰し」と「ニート」の違い

仕事をしていないという点では同じですが、使い方が違います。

前者は人をののしって使う言葉です。

後者はののしる意味合いはありません。

「穀潰し」の例文

・『うちの子は穀潰しで困っている』
・『穀潰しは早く家を出て行って欲しい』
・『穀潰しで何が悪い』
・『お前は穀潰しだ』

「ニート」の例文

・『うちの子にニートから抜け出して欲しい』
・『いつまでニートをやっているつもりだ』
・『ニートの数が増えている』
・『40歳のニート』

まとめ

働いていないという点では同じですが、ののしる意味合いがあるのか、ないのかという点に違いがあります。

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