この記事では、「穴子」と「うなぎ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「穴子」とは?
「穴子」は、ウナギ目アナゴ科黒アナゴ属に分類され、海で暮らす海水魚です。
夜行性の生き物で、日中は、砂や泥の中に身を潜め、夜になると動き出します。
色は薄茶色で薄い斑点が見受けられる点が特徴です。
上あごが出た口元も特徴的です。
江戸前寿司の代表的な存在で、味は淡白。
そのため、お寿司だけでなく、天ぷらにもピッタリの食材となります。
また、ほかの魚に比べ栄養価は高く、ミネラル分となるナトリウムやカリウムが豊富な食材となるうえで、カロリーが比較的低く、炭水化物や脂質なども低いため、安心し食べることができる、そんな食材となります。
しかも、値段もリーズナブルで手軽に楽しむことができる食材です。
「うなぎ」とは?
「うなぎ」は、ウナギ目ウナギ科ウナギ属に分類され、産卵は海で行い、その後、孵化した後、淡水域に移動し成長する降河回遊魚です。
環境によって性転換を行う生き物で、雄雌の見分けが非常に難しい生き物となります。
色は薄い黒色で下あごが出ている口元が特徴的です。
約5000年も前の縄文時代から日本では食材として食べられている「うなぎ」。
万葉集にも登場する食材で、奈良時代から夏バテ防止として「うなぎ」を食べる習慣がありました。
今のような土用の丑の日に「うなぎ」を食べる習慣は江戸時代からだと言われ、非常に古くから日本では好んで「うなぎ」が食べられていたということがわかります。
脂がのっている「うなぎ」の栄養価は非常に高く、ほかの魚に比べ、特にビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンD、ビタミンEなどが非常に豊富に含まれています。
そのほか、カルシウムやDHA、EPAも豊富で、これら高い栄養価によって夏バテを防止することができるスタミナ満点の食材となっているのです。
ただし、少し値段が高めな点が「うなぎ」のデメリットとなります。
「穴子」と「うなぎ」の違い
見た目がよく似た「穴子」と「うなぎ」ですが、全く異なった生き物となります。
暮らしている場所も「穴子」は海水。
「うなぎ」は回遊魚といった違いがあり、見た目も「穴子」は薄茶色に対し、「うなぎ」は、薄い黒色。
あごの形も「穴子」は上あごが出ているのに対し、「うなぎ」は下あごが出ています。
よく見ると、全く見た目もことなる「穴子」と「うなぎ」。
その栄養価も異なり、「うなぎ」は脂がのり栄養価が高いという点に対し、「あなご」は、栄養価が高いながらもヘルシーといった違いがあります。
また、価格においても、「あなご」の方がリーズナブルといった違いもあります。
まとめ
見た目はよく似た「穴子」と「うなぎ」ですが、よく見比べてみるとそれぞれ異なった特徴があり、全く別の生き物だということがわかります。
また、食べてみると、味も全く異なり、異なった楽しみ方で食することができる、そんな、食材となります。