気象に関するニュースの中で使われる言葉として「突風」と「強風」があります。
どちらも注意が必要なほど強く吹く風のことを指す言葉ですが具体的にはどのような意味なのでしょうか。
今回は、「突風」と「強風」にはどのような違いがあるのかについて解説します。
「突風」とは?
「突風」とは「前ぶれなく突発的に吹く強い風で持続時間の短いもの」を意味する言葉です。
「突風」のは「突」という漢字には「だしぬけに、急に」という意味があります。
「突然」「突如」などの使われ方と同じく「突風」の場合は「いきなりふく風」という意味を表しています。
風の吹き方は地形や気象条件によってさまざまです。
ビュウビュウと吹き荒れ続ける風もあれば瞬間的にふく風もあります。
「突風」が表すものは「前兆なく瞬間的に強く吹く風」です。
今現在風が吹いていなくても突然強い風が瞬間的に副可能性がある場合は「突風」に注意する必要がありますし、歩いている時に急に「突風」が吹いて転倒してしまうこともあります。
事前に予知することが困難でいつ吹くかわからないようないきなりの強い風が「突風」です。
「突風」の使い方
・ビルとビルの間を通るときは突風に注意した方がいい。
・突風でハンドルがとられひやりとした。
・トラックを横転させるほどの突風が吹いた。
・看板が落下した原因は突風によるものと断定された。
「強風」とは?
「強風」とは「強くふく風、風が強く吹いている状態」という意味の言葉です。
「強風」は強い風を意味する総称です。
気象用語としての「強風」は10分間あたりの平均風速が強い状況を指し、風の強さによって4つのレベルに区分して発表されます。
一般的には単に風が強いこともしくはそのような天候の事をさして「強風」と表現します。
厳密な定義にこだわるケースは多くなく、個人の主観に基づいて「強風」が判断されます。
そのため同じ風の強さであっても人により「強風」か否かの判断がわかれることもあります。
スポーツの大会では安全のために「強風」の場合は中止、という規定が設けられていることがありますが必ずしも気象庁の見解とではなく主催者の主観的により中止すべき「強風」であるかが判断されるケースがほとんどです。
「強風」の使い方
・強風によりスキージャンプ大会は中止された。
・こんな強風の日に出かけるのは危険過ぎる。
・強風で飛行機が離陸できない。
・強風で工事現場の足場が倒壊してしまった。
「突風」と「強風」の違い
「突風」と「強風」はどちらも強い風を指す言葉です。
違いは風の持続性です。
「突風」が短時間でおさまり吹き続けることのない強い風を指すのに対し、「強風」は強い風が一定の時間継続的に吹き続ける状態やそのような風を指します。
すぐおさまるのが「突風」で継続し続けるのが「強風」という違いがあります。
まとめ
「突風」と「強風」はどちらも安全のために注意が必要なほど強い風を指していますが、風の強さではなく吹き方に違いがあります。
それぞれの吹き方によって注意の仕方は変わってきます。
どんな状況を指している言葉なのか、正しく理解してください。