この記事では、「童話」と「民話」の違いを分かりやすく説明していきます。
「童話」とは?
童話とは、どうわという読み方をする言葉です。
文字で表現されたこの言葉を見れば即座に理解出来る所ですが、子供やわらべといった意味を持っている童の字に、筋立てて語られるものとか喋る等の意味を有する話という字を付け加える事で、誕生している言葉となっています。
そのため童話とは、子供のために作られたおとぎ話や寓話等を示すのです。
「童話」の使い方
童話は、子供向けに作られたおとぎ話等を示す際に積極的に使われている言葉となっています。
特に子供が楽しむために創作された物語をさす場合が多く、幼児期に言葉や文字を学ばせるのを目的に、童話を利用するという方法も多く見られるのです。
なので子供に童話の読み聞かせを行う事で、学びに繋げようとする親は少なくありません。
「民話」とは?
民話とは、みんわという読み方をすべき言葉となっています。
漢字で表記されたこの言葉を目にすれば直ぐに分かる事ですが、権力や官位を持っていない普通の人や一般的な人といった意味がある民の漢字に、はなしとかものを言うといった意味のある話の漢字を組み合わせる事により成立している言葉です。
だからこそ民話は、民衆の生活の中で生まれて口から口へと伝えられて来た説話を意味しています。
「民話」の使い方
民話は、民衆の生活の中で生まれた上で、民衆の口伝により伝わって来た説話を表す時に使用される言葉です。
ただし真実だけでなく、おとぎ話や昔話の様な創作された様な話も民話に含む事が出来ます。
とはいえ基本的に人々の口から口へと伝わりながら一定地域の人に伝わって行く話であり、意図して創作した様な話ではありません。
なので情報化社会となった現在では、新たな民話は生まれ難くなって来ています。
「童話」と「民話」の違い
童話と民話の文字を見比べれば直ぐに、最初の漢字が童と民という明らかな違いがある事に気付くはずです。
ですが2文字目は同じ話という字であり、表す意味合いも似た所があるので混同する恐れのある言葉同士だと言えます。
もっとも童話は、子供向けに創作されたおとぎ話や寓話を表す言葉です。
一方の民話は、民衆達の口伝により伝えられて来た説話を表す言葉となっています。
なのでおとぎ話等も含む事が出来ますが、こちらは子供向けでない物も多く含むのです。
「童話」の例文
・『毎日、子供のために童話の読み聞かせを行っています』
・『童話の中には、大人でもはっとさせられる様な学びが含まれていたりするのです』
「民話」の例文
・『ぞれぞれの地域に様々な民話が伝って来ています』
まとめ
2つの言葉は、最初の文字か童か民かという違いがあるものの、2文字目が同じ話という字で、更に表す意味合いも似通っている部分があります。
とはいえ童話は、あくまで子供向けに創作されたおとぎ話等を表す言葉です。
対する民話は、基本的に民衆の生活の中で生まれつつ口伝により伝わって来た説話を意味しています。
なので子供向けの説話も含める事が出来ますが、童話と違い子供向けの話に限定している訳でありません。