「納める」と「支払う」の違いとは?分かりやすく解釈

「納める」と「支払う」の違いとは?違い

この記事では、「納める」「支払う」の違いを分かりやすく説明していきます。

「納める」とは?

「納める」の主な意味は3つあります。

1つめは、渡すべき金銭や物品を、受け取るべき人に渡すことです。

塾の授業を受けるには、授業料を相手に渡す必要があります。

この場合は、渡すべきものが金銭で、受け取る人が塾講師や運営している会社です。

授業料を渡すことを「授業料を納める」といいます。

江戸時代ころまでは、田畑で得られたものなどを、そこを統括しているものに渡す必要がありました。

これを年貢といいます。

年貢を受け取るべき人に渡すことを「年貢を納める」といいます。

2つめの意味は、一定の範囲に乱れることなく入れることです。

「写真に納める」のような使い方をします。

この場合は、写真のフレームの中に、写したいものをきちんと入れることを意味しています。

3つめは、物事をそれで終わりにするです。

「今年の仕事を納める」のような使い方をします。

この場合は、今年はここで仕事は終わりにするという意味になります。


「納める」の使い方

金銭や物品を受け取るべき人に渡すという意味や、一定の範囲に入れるという意味で使用されます。

金銭や物品を渡す意味では、プレゼントで与えることを指しては使用しません。


「支払う」とは?

サービスや品物に対して、代金や料金を渡すことです。

渡すものは金銭で、物品を渡すことではありません。

日本では蛇口をひねると水を得ることができます。

このサービスを受けている人は、水道局に料金を渡しています。

この行為が「支払う」が意味するものです。

サービスや品物に対して、代金や料金を渡す方法の一つに、カードを利用する方法があります。

カードで代金を渡した場合は、「カードで支払う」といいます。

現金の場合は「現金で支払う」となります。

「支払う」の使い方

サービスや品物に対して、代金・料金を渡すことに使用します。

渡すものは金銭で、それ以外のものを渡す場合には使用しません。

「納める」と「支払う」の違い

金銭を渡すという点が似ている2つの言葉ですが、やや意味合いが異なります。

「納める」は、渡すべきものを受け取る側に渡すことを意味しています。

サービスや代金に対してではない場合にも、この行為は行われます。

たとえば、年貢を「納める」ことは、サービスなどに対して行われているものではありません。

また、渡すものは金銭だけでなく、物品も含まれます。

「支払う」は、サービスや品物などに対して行われるものです。

「納める」の例文

・『クリームをパンの中にきれいに納める』
・『風景を写真に納める』
・『注文されていた品物を納める』
・『期日までに納める』

「支払う」の例文

・『報酬を支払う』
・『施設が料金を支払う』
・『水道料金を支払う』
・『支払う方法を選択してください』

まとめ

金銭を渡すという点が似ている2つの言葉ですが、意味合いが異なります。

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