「終始無言」について
終始無言とは「しゅうしむごん」と読み男最初から最後まで口を開かない、最初から最後まで何も言わない、という意味になります。
ここではこの終始無言という表現について紹介します。
「終始無言」の意味とは
終始無言という表現は、終始という言葉と無言という言葉からできています。
終始とは最初から最後までという意味を持ち、無言というのは何も言わない状態を指します。
つまり、終始無言というのは最初から最後まで何も言わない、という意味になるのです。
「終始無言」の言葉の使い方
終始無言という言葉はマスコミ等の間でよく使われます。
例えば芸能人などがスキャンダルを起こしたとき、その芸能人をマスコミが追いかけますよね。
その際に、その芸能人が何も言わなければ「彼は終始無言を貫きました」などと報道されることがあります。
「終始無言」を使った例文
ここでは終始無言という表現を使った例文をいくつか紹介します。
「終始無言」の例文1
「押し掛けたマスコミに、総理大臣は終始無言を貫いた」
総理大臣の発言には大きな影響力がありますよね。
何かしら政界に動きが起こると、マスコミたちが政治家たちを追いかけます。
そんな中で総理大臣がマスコミから質問を受けることもあるでしょう。
もしも総理大臣が終始無言を貫いた場合、「総理大臣は何も言わなかった」「総理大臣はコメントを避けた」などといったニュアンスで報道されます。
「終始無言」の例文2
「スキャンダルを報じられた芸能人は終始無言を貫いた」
芸能人の中には脱税や不貞行為などでスキャンダルを報じられてしまい、視聴者にマイナスイメージを与えてしまう人も少なくありません。
そのような場合は週刊誌等から取材を受けることになりますが、余計な事は言わないようにと終始無言を貫く人もたくさんいます。
週刊誌等は上手に取材をしていますので一切の情報を与えないという事はなかなか難しいですが、本人たちはあらゆる発言を避ける傾向にあります。
「終始無言」の例文3
「部長は会見を行ったが、質問に対しては終始無言を貫いた」
謝罪会見などが行われる場合、会社の役員何人かが出席するというケースがほとんどです。
そんな時、中には終始無言を貫く役員もいるかもしれません。
もちろん、会見というものは事前に計画立てられていますので誰が何をいうのかという事は明確になっているのですが、質問に対して終始無言を貫く人もいるのです。
「終始無言」の英語と解釈
終始無言という表現を英語にすると“keep quiet for the whole time”のように「ずっと沈黙を守った」という言い回しで英語と訳せます。
ずっと無言だったというよりは、常に沈黙を守った、静かな状態を維持した、という言い回しが可能です。
「終始無言」の類語や類義表現
ここでは終始無言という表現の類義語をいくつか紹介します。
「コメントを避ける」
記者会見や取材された場合などで終始無言を貫くと、コメントを避けるという表現がなされることもあります。
「総理大臣は一切のコメントを避けた」「この芸能人はコメントを避けた」などという形で行動されますよね。
コメントを避けるという表現は終始無言という表現と同じ意味を持っています。
「ノーコメント」
コメントを避けるという表現も同様ですが、ノーコメントという表現も終始無言と同じ意味を持っています。
ノーコメントというのはコメントをしない、発言をしない、という意味であり、無言を貫く、終始無言、と同じ意味になるのです。
記者会見などでもノーコメントなどという表現が使われます。
また、本人が「発言はしません」という時に「ノーコメントです」ということもあります。