企業が募集している求人の内容を見ると、職種に関してさまざまな記述があります。
「総合職」、「一般職」、「専門職」のような言い方をしていることもあれば、「技術職」、「事務職」の場合もあり、もっとわかりやすく「経理事務」とか「営業サポート」などもあります。
さて、ここで使用した「総合職」や「一般職」という言葉はどういう意味なのでしょうか。
2つの違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では、「総合職」と「一般職」の違いを分かりやすく説明していきます。
「総合職」とは?
「総合職」とは、文字通り「総合的な仕事をする人」のことです。
総合的な仕事というのはやることを限定しないでなんでもやるというニュアンスですが、例えば営業の部門に配属になった「総合職」は単に外回りの営業だけではなく、資料の作成や部門の方針の策定、部門内のチーム編成や場合によっては評価までする場合があります。
英語にはこのような分け方はないので難しいのですが、「generalist」が近いでしょう。
「一般職」とは?
「一般職」とは、文字通り「一般的な仕事をする人」です。
このときの「一般的」とは、「どのような部門においても必要な」と言い換えることもできます。
つまり、文書や資料の作成、データの入力や整理、外部からの電話の応対や人事や経理部門とのコミュニケーションなどが含まれます。
やらなければならないことは多岐にわたりますが、一旦習得してしまえば変わることはありません。
英語では、「general office work」が近いでしょう。
「総合職」と「一般職」の違い
「総合職」と「一般職」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、企業で働く場合の職種のカテゴリーとして一般的なものですが、両者の違いを明確に意識しているのはおそらく人事関連の仕事をしている人くらいでしょう。
最も大きな違いはキャリアパスでしょう。
キャリアパスとはこれからどのような仕事をやってゆくかという道筋です。
「総合職」は、限定されたエリアの仕事ではなく、広く色々な仕事をしてゆくキャリアパスが想定されていることがほとんどです。
それに対して「一般職」は規模や細かい内容は変化がありますが、基本的にやっている内容はずっと変わりません。
「総合職」の例文
「総合職」の例文は以下のようになります。
・『総合職として入社したので、転勤の覚悟はしていました』
・『総合職から専門職に移行するキャリアパスもあります』
「一般職」の例文
「一般職」の例文は以下のようになります。
・『一般職に求められるスキルの一つはエクセルなどのオフィスソフトウェアの熟練度です』
・『一般職はあまり残業がないのが良いところですが、締めの時などはそうも言っていられません』
まとめ
この記事では、「総合職」と「一般職」の違いを、解説してきました。
求人内容に書かれている職種には色々なカテゴリーの定義の仕方があるということを説明しました。
求人に応募する場合には、「履歴書」と「職務経歴書」を提出するのが一般的ですが、これらの中で主張したいのは「いかに役に立つ人材であるか」ということでしょう。
そのためにまず必要なのは、その企業が求めている人材の姿を朧げにでもイメージすることです。
募集している職種もその材料の一つになります。