この記事では、「縁(えにし)」の意味を分かりやすく説明していきます。
初めて聞く言葉を学んでいきましょう。
「縁(えにし)」とは?意味
縁(えにし)とは、人と人の出会いのこと。
親子のつながり、恋人の結び付き、友達との関わりをあらわします。
またある出来事を誘発させた、そもそものキッカケもあらわします。
そしてあるグループや人と、深い関わりを持っていく動作も含みます。
ひとつの漢字でありながら、とても深い意味を持っているのが縁(えにし)です。
もともと「縁」という漢字には「ゆかり、つながり」という訳があります。
ゆかりは「糸をたぐり寄せていくと、出会える関係」という意味を含んでいます。
血縁や心のつながりがあることが縁(えにし)です。
「縁(えにし)」の概要
もともと縁(えにし)は、建築業界の言葉です。
畳敷きの部屋の外にある、板張りの空間を縁(えにし)と呼んでいました。
最近では「縁」と書いて「えん」と間違って読まれることも多いのですが、本来の読み方は縁(えにし)です。
ウッドデッキのように屋根のないタイプを濡れ縁、屋根のあるタイプを「くれ縁」と呼んでいます。
昔ながらの和風住宅にある造りで、現在では「多くの人が集える、団らんの場」として見直されています。
縁(えにし)では風情ある庭を眺めながら、訪問したお客さんと心豊かな時間をすごせます。
そのため人と人をつなぐ場、つなぎ留めるという意味に発展しました。
「縁(えにし)」の言葉の使い方や使われ方
・『良い縁(えにし)を求めて、神社に来ました』
・『昔の友にばったり会い、縁(えにし)を感じました』
・『縁(えにし)で日向ぼっこしてます』
「縁(えにし)」の類語や言いかえ
縁(えにし)と似た言葉に「関わり」や「ゆかり」そして「つながり」もあります。
親戚同士であったり、友人同士であったり、恋人同士であるなど「関わり合い」をあらわします。
またこのような事実を「結びつき」や「コネクション」と呼ぶこともあります。
ちなみにコネクションというのは、パソコンの接続システムをしめすIT用語です。
コネクションがないとIT機器やソフトウェアが稼働しないことから「あると便利なもの」の訳として定着するようになりました。
一方で縁(えにし)は、もともとは住宅設備の名前です。
不動産用語では「縁側」や「ウッドデッキ」そして「濡れ縁」や「くれ縁」という呼び方をします。
古民家にある昔ながらの造りで、住まいを開放的にととのえてくれます。
美しい日本の四季を五感で体感できるため、最近はこうした空間を設ける新築住宅が増えてきています。
まとめ
縁(えにし)の意味と使い方をチェックしました。
縁(えにし)とは、もともとは住宅の外側にある板張りの空間をいいます。
縁側やウッドデッキに近いもので、人と人が集うことからコミュニケーションスペースとして活用されてきました。
そのため縁(えにし)には、関わりやつながりという訳もあります。
色々な日本語を覚えてみてください。