「織りなす」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「織りなす」とは?意味と使い方

日本には美しい言葉が色々とあります。

この記事では、「織りなす」の意味を分かりやすく説明していきます。

言葉の豊かさを味わってみてください。

「織りなす」とは?意味

織りなすとは色々な要素を組み合わせて、ひとつの作品を練り上げること。

複数のパーツを組み合わせて、まとまりのある物をつくることです。

また複雑に絡み合って生まれた人生や、ありさまを指します。

簡単には作れないもの、色々な事情が絡みあっているものが「織りなす」です。

たとえば、目の前に透明な水があったとします。

ここに青い絵の具をポンと垂らすと、そこに青いマーブル模様があらわれます。

次に黄色い絵の具を付け加えると、さらにそこに豊かなデザインがあらわれます。

時間が経つと青い絵の具と黄色い絵の具は重なり合って、いつしか緑色のマーブル模様が生まれます。

このようにいくつかの物事が重なり合って、あたらしい作品が生まれることが「織りなす」です。

織りなすは私たちの暮らしの中で、よく用いられている言葉です。


「織りなす」の概要

「織りなす」「織り成す」と書きます。

織りなすは分解すると「織る」「成す」です。

「織る」とは、はたおりの機械で糸を織り込んでいくこと。

1枚の布を織るためには、縦の糸と横の糸を織り込んでいく作業が必要になります。

「成す」とは「完成させる」の訳のこと。

つまり布を織る作業が、すべて完了した状態が「織りなす」です。

織ったばかりの布地をよくチェックしてみると、縦と横の糸がよく編みこまれています。

また組み合わせる糸の種類や色によっても、その風合いは大きく異なっています。

複数の事柄から生まれた、とても芸術的なものが「織りなす」です。


「織りなす」の言葉の使い方や使われ方

織りなすはこのようなシーンで用いていきます。

「そのドラマの見どころは、複数の登場人物が織りなす人間模様だ」 ・色と光が織りなす、美しいイルミネーションが目に飛び込んできた。

・赤や黄色の葉っぱが、カラフルな世界を織りなしていた。

「織りなす」は複数のものが混ざって、調和している状態をあらわします。

そのため2個以上のものが重なっているときに用いられます。

ひとつだけで構成された物に対しては、使わないので注意しておきましょう。

「織りなす」の類語や言いかえ

織りなすは次のようなフレーズに言いかえられます。

・入り混じる
・完成する
・馴染む
・一体となる
・溶け込む
織りなすとは複数の事象がかさなって、出来上がっているもの。

そのため「一体となる」「溶け込む」などの日本語に置きかえできます。

まとめ

日常生活でもよく耳にする「織りなす」について、分かりやすくお伝えしました。

織りなすとは「複数の出来事が重なって、ひとつの物になっている」ことです。

縦の糸と横の糸を織り込んでいく行程から生まれた言葉です。

単純に思えるものも、実はいくつかのパーツによって成り立っているものもあります。

言葉の正しい意味を知って、日常生活に活かしていきましょう。

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