この記事では、「罪悪感」と「責任感」の違いを分かりやすく説明していきます。
「罪悪感」とは?
悪いことをしてしまった、罪を犯してしまったと思う気持ちのことを指し、法的に悪いことだけでなく対人関係での気まずいことなど、ここでの悪い事の対象は非常に幅ひろくなっており、悪いことをしたと思っていても、された側はなんとも思っていないケースなどでは罪悪感が強くなっていると言えるでしょう。
罪悪感を持つのは悪いことだと言い切れることでもなく、相手に対して思いやりや優しさが行き過ぎてしまったような面でもあります。
一方、罪悪感のなさという概念も幅広く、犯罪行為をしてもなんとも思わないというレベルのものは非常に厄介なことになることから、人間ある程度罪悪感は持っていても良いと言えるでしょう。
「罪悪感が強い」「会話の後に罪悪感を感じる」「罪悪感のせいで何も手につかない」などの使い方があります。
「責任感」とは?
何かが起きた時に応答、対処する義務や任務への感覚の強さを指す言葉で、物事に対して最後まで対処するということが責任感が強いと言えるでしょう。
部下に対する面倒見の良さなども責任感に含まれると言えます。
一方で完璧主義などにも近い部分があり、あまりチームを巻き込んで必要以上に責任感を発揮するとチーム内に不和が起こることもあり得るので、バランス感覚の大切な概念と言えるでしょう。
責任感がないというレベルでは人を相手にする仕事では話にならないレベルになりかねないため、責任感はある程度養う必要があることも確かです。
また、教員や消防士、警察官、銀行員、郵便局員などは一例で他の職業にも責任感は同じように必要ですが、わかりやすく責任感が大事な仕事です。
「責任感が強い」「責任感がある」「降格されて責任感を失う」などの使い方があります。
対義語に近いのが「無責任」です。
「罪悪感」と「責任感」の違い
「罪悪感」と「責任感」の違いを、分かりやすく解説します。
罪悪感は自分のしたことで相手に迷惑をかけていないか、悪いことになっていないかと思ってしまうことで、責任感は物事をやり遂げ続ける姿勢を指す言葉です。
責任感と罪悪感は同居する場合では、「担当した生徒がいい成績を出しているのに指導が間違っているのかと思い続けている塾講師」などは責任感と罪悪感が混ざりつつある状態と言えるでしょう。
「火事を見過ごしてしまった罪悪感から消防士を志し、日や町の消防に責任を感じて仕事をしている」のように、罪悪感から責任感へと変わることもありえます。
「罪悪感」、「責任感」ともに強い弱いがあり、どちらも強すぎるのも良くないこととされています。
まとめ
「罪悪感」と「責任感」は直接の関係はない言葉ですが遠からず関係性のある言葉となっており、どちらも人から人への行動の原動力となることもある概念です。
特に「責任感」は人から慕われる要素とも言えます。