日本国民の三大義務の一つ。
それが『労働』です。
我々が生きていく上で生活の糧となる賃金を得る為に何かしらの労働をしています。
労働は人間が社会的な生活を営む為に古くからある習慣であり、それも手伝って様々な『労働』に関係する言葉が世界中で生まれています。
これは我々の住む日本でも同じです。
その中でも同じ漢字を使う『職業』と『職種』という言葉があります。
『職』の後が違うだけですが、ニュアンスは大きく変わってきます。
この2つは面接やアンケートなど様々な場面でよく聞かれる言葉ですので、この機会に是非違いを覚えて区別ができる様になりましょう。
この記事では「職業」と「職種」の違いを分かりやすく説明していきます。
「職業」とは
一言で説明をすると『生計を維持する為に、日常従事する仕事のこと』を指す言葉です。
単純に『職』というとこの『職業』を表します。
すこし変わった言い方では『生業』(なりわい)とも言われることがあります。
『職業は?』と聞かれた場合殆どの方が、自分がどのような仕事をしているかを聞かれていることと同じですので、サラリーマンの方であれば、会社員。
何かビジネスをされている方は自営業と言うことで、『職業』の説明ができます。
もちろん『学生』や『主婦』も立派な『職業』であり、なぜなら『日常従事している仕事』を言い表すからです。
つまり、『身分』を表す言葉でもあるといえます。
「職種」とは
一方こちらは『職務の種類』を意味する単語です。
もう少し平たい言葉に直すと『どのような内容の仕事なのか』を表しています。
例えば、同じ『会社員』でも様々な『職種』があります。
営業のお仕事や管理部門での仕事。
設計や生産管理、経理や会計、法務、人事など様々です。
『理系だからこの職種がいい。』や『文系だからあの職種を目指している。』などという会話は学生の就職活動中に良く耳にする機会も多いのではないでしょうか。
つまり『職種』を聞かれた場合は『どんなことをしているのですか?』と言われているのと同義であると覚えて頂ければ間違いはありません。
「職業」と「職種」の違い
この二つは『日常従事している仕事で、身分を表す』のか『どのような仕事内容なのかを表す』かではっきりと違いを分けることができます。
使い方に迷った場合は『職業』は『どうやって生計を立てているのか』で、『職種』は『どうやって会社などで働いているのか』を思い浮かべればイメージが付きやすいです。
似た様な言葉に『業種』というものがありますが、これはどちらかと言うと『市場』(マーケット)のことを指します。
『業界』と言っても差し支えありません。
例えば『製造業』や『IT』、『農業・林業』などです。
よく『職種』と混同されやすいので気を付けたい単語でもあります。
まとめ
如何でしたでしょうか。
今回は『労働』に関係する2つの言葉の違いを見ていきました。
どちらも様々な場面で使うことがありますので、混同しないように注意しましょう。
2文字の単語を比較していた時に同じ漢字が使われている場合は必ず、もう片方の漢字の意味にしっかりとしたイメージを付けたり、意味を深堀して覚えると間違いが無くなります。
是非試してみて下さい。