この記事では、「肝に銘じる」と「肝に命じる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「肝に銘じる」とは?
「肝に銘じる(きもにめいじる)」とは、「重要な事柄などを、心に深く刻みつけて忘れないようにすること」を意味している慣用句です。
「肝に銘じる」の「肝」は「重要な器官である肝臓」の意味から、「とても大切な事柄・物事」を意味しています。
「銘じる」には、「心に深く刻む」の意味合いがあります。
例えば、「先生から教わった大切な心構えは肝に銘じておきます」といった例文で使えます。
「肝に命じる」とは?
「肝に命じる(きもにめいじる)」とは、「肝に銘じるの間違った漢字表記・実際には国語辞典に掲載されていない言葉」を意味しています。
「命じる」のほうが「銘じる」よりも日常生活や読み書きでの使用頻度が圧倒的に多いため、「肝に命じる」という間違った漢字表記をしてしまう人は多いのです。
「肝に銘じる」の「銘じる」には「心に強く刻む」の意味がありますが、「肝に命じる」と「命じる」にすると「命令する・言いつける」の違った意味合いになってしまうのです。
「肝に銘じる」と「肝に命じる」の違い!
「肝に銘じる」と「肝に命じる」の違いを、分かりやすく解説します。
「肝に銘じる」という漢字表記の言葉は実際に存在する言葉で、「強く心に刻みつけて忘れないようにすること」を意味しています。
「肝に銘じる」に対して「肝に命じる」のほうは、「実際には存在しない間違った漢字表記で、国語辞典にも掲載されていない」という違いを指摘できます。
「肝に銘じる」の「銘じる」の言葉そのものに「心に刻む」の意味がありますが、「命じる」になると「命令する・指示する」という違った意味になってしまうのです。
まとめ
「肝に銘じる」と「肝に命じる」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「肝に銘じる」とは「重要な事柄を深く心に刻みつけて忘れないこと」を意味していて、「肝に命じる」は「肝に銘じるの間違った漢字表記・銘じるを命じると書いてしまった誤字」を意味している違いがあります。
「肝に銘じる」と「肝に命じる」の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。