この記事では、「脱帽」と「敬服」の違いを分かりやすく説明していきます。
「脱帽」とは?
「脱帽」とは、相手に敬意を表すと言う意味で、「脱帽」という文字通り、被っていた帽子を脱ぎ、感服している事を示しています。
急所となる頭を守っている帽子を脱ぐと言う行為は、無防備だと言うことを相手に示すと同時に、きがいを加えるつもりはないという事を示す事です。
また、自分の頭上にあるものは王冠など権威の象徴でもあり、それを相手の目の前で脱ぐことで自分の権威を下げ、相手に敬意を表すという事で「脱帽」という言葉になりました。
上記のような理由から、基本的に目上の人に対しては使用しない言葉です。
自分と同じくらいの立場の人に使ったり、下の立場の人に対して感心したときの気持ちを表すために使用されます。
「脱帽」の使い方
「脱帽」は、前述のとおり元々権威がある人がそれを下ろして相手を敬う気持ちを表すと時に使われていた言葉です。
そのため、一般的には自分より目上の人など立場が上の人に対しては使われません。
「敬服」とは?
「敬服」とは、相手に対して感心して尊敬の念を抱いており、敬意をもって服することという意味です。
「敬服」という言葉は、主に目上の人や立場の上の人に対して使われる言葉です。
ビジネスの場で使用される場合が多く、上司や取引先の相手などに使用され、どちらかと言えば突発的な気持ちというわけではなく、ずっと継続している気持ちを表す場合に使用されます。
「敬服」の、「敬」は敬い慎むという意味がり、「服」には受け入れるという意味があるため「敬服」とは敬い従うことを意味しています。
「敬服」の使い方
「敬服」は、前述のとおり、相手に対して尊敬の念を抱いている時、誠意を表すために使用される言葉です。
そのため、「ずっと敬服しております」など継続して持っている尊敬の気持ちを表す時に使われます。
そしてその相手は、一般的には上司や取引先の方など自分より目上の人に対して使用される事です。
「脱帽」と「敬服」の違い
「脱帽」と「敬服」の違いは、その使用する相手が違うという事になります。
「脱帽」は、主に部下や後輩などの自分より目下の人の行動に対して、感心した時などに使用される言葉です。
対して「敬服」は、自分のより目上の尊敬している人に対して使う言葉となります。
また「敬服」はどちらかと言えば、ビジネス上で使われ継続して思っている場合に際に使用されます。
まとめ
「脱帽」と「敬服」は同じように。
敬意を表する言葉となります。
しかしながら、どちらの言葉が適切であるかは、その相手によるものとなります。
自分より目上の人に対しては「敬服」、目下の人に対しては「脱帽」を使うという事を覚えておくとよいでしょう。