意識の高い人達が使う「自己研鑽」とはどんな意味なのでしょうか。
今回は、「自己研鑽」の意味とるじ表現について解説します。
「自己研鑽」とは?意味
「自己研鑽」とは、「学んだり鍛えたりして自分の能力を高めること」を意味する言葉です。
「自己研鑽」の概要
「自己研鑽」の「研鑽」とは「学問などを通じて自分を高めること」を意味します。
本来の意味は「金属を磨いて研ぎ上げること」を指しますが、比喩的な表現として「自分を磨く」という表現が使われるようになるとともに「研鑽」という言葉も人に対して用いられるようになりました。
「自己研鑽」という場合は特に「自分自身の能力を高めるために行なわれる努力や苦労」という意味でも使われています。
成長や進歩というのは人として生きていく上で重要な要素です。
学校で学んだりスポーツで体を鍛えたりなど人は一生のうちあらゆる活動を通じて常に自分を高めていると言っても過言ではありません。
日常のちょっとした出来事やふとした気づきが成長につながることもありますが「成長を目的に行われる努力」を特に「自己研鑽」と表現します。
具体的な定義はありませんが一般的に「自己研鑽」という場合は特定の目的や目標が設定されていない漠然とした努力を指します。
課題を解決するための勉強や大会出場のためのトレーニングといった個別具体的な努力ではなくもっと長期的ではっきりとしたゴールが設定されていない人生における目標のための努力や苦労を通じた成長が「自己研鑽」です。
資格取得のための勉強などは「自己研鑽」の代表的なものですが、必要に迫られての資格取得ではなく将来役に立つだろう成長につながるはずといった具体的ではない思いに基づいて行われる資格取得のための努力が「自己研鑽」にあたります。
どの程度の努力や苦労を「自己研鑽」とするかは人により基準が異なります。
ほかのことを全てなげうって行うような人生をかけた努力から空き時間を使った小さな積み重ねまで、自分を高める結果につながることを考えれば全ては「自己研鑽」に含まれます。
「自己研鑽」の言葉の使い方や使われ方
・『将来を見据え自己研鑚に余念がない』
・『他人に自己研鑚を求めるばかりでなく自ら率先して努力すべきだ』
・『自己研鑽は無理の無い範囲でやっている』
・『スクールに通うのもトレーニングに励むのも全ては自己研鑽のためである 』
「自己研鑽」の類語や言いかえ
・自分磨き
「物品を磨いて鋭くしたり光らせたりするように自分自身の価値を高めるために頑張ること」を意味する言葉です。
「自己研鑽」という言葉には努力や苦労といったストイックなニュアンスが含まれますが「自分磨き」という場合は能力よりも魅力を重視した表現で、おしゃれや良質な体験など必ずしも苦労を伴わない楽しい体験も含みます。
・自己改革
「これまでの生き方を見つめなおしより良い人生を歩むために行われる自分自身の変革」を意味する言葉です。
生活態度や習慣、物事に対する姿勢などをあらためてより良い結果につなげようというのが「自己改革」の目的です。
「自己研鑽」が能力を高めるのに対し「自己改革」は問題点や課題の修正に重点が置かれています。
まとめ
意識高い系の人がよく使う「自己研鑽」ですが自分を高めることが必ずしも正解であるとは限りません。
努力や苦労で他人に迷惑をかけることもありますし方向性を謝ればただの自己満足で終わる可能性もあります。
ただ努力するだけではなくどのような努力をするか、苦労を成果にどう結びつけるかを考えましょう。