この記事では、「自由闊達」と「自由奔放」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自由闊達」とは?
度量が大きくて、小さなことにこだわらないこと。
のびのびと動作や行動をすることです。
心が広い人は、ちょっとしたことを必要以上に気にすることがありません。
たとえば、華道では主役になる花材で骨組みを作るといった、決まりのようなものがあります。
これにこだわって作品を作ることもできますが、こだわらずに作ることもできます。
こだわらないで作る場合は、のびのびと作品を作っているといえるかもしれません。
そういった広い心でこだわりを持たずに、のびのびと振る舞うことを「自由闊達」といいます。
自由とは自分の思うとおりに振る舞うことです。
わがままとは違い、周りのことを考えて行動しています。
闊達とは心が広いことです。
「自由闊達」の使い方
心が広く、小さなことにこだわらないさまを指して使用します。
せこせこしたところがないことです。
「自由奔放」とは?
世間の目や常識を気にせずに、自分のしたいようにすることです。
他人への影響を考えずに、やりたい放題の行動も意味することがあります。
たとえば、ある場面ではこういった服装をすることが求められている、といったことがあります。
落ち着いた服装をしなければならない場面で、ある人だけ真っ赤な服を着ていたとしたら、この人は世間の目を気にせずに自分のやりたいようにやっているといえるでしょう。
世間の目を気にしている人は、求められる服装をします。
静かにしていないといけない場面というものがあります。
そういったときに、自分が歌いたいからと歌ってしまうのは、常識を気にしていない行動といえるでしょう。
こういった、世間の目や常識を気にしないで、自分のやりたいようにすることを、この言葉は意味しています。
「自由奔放」の使い方
世間にどう思われるかや常識を気にしないで、自分のやりたいようにすることを指して使用します。
この行為によって迷惑を受ける人もいれば、迷惑をする人がいないこともあります。
「自由闊達」と「自由奔放」の違い
どちらの言葉も自由なことを指しているのですが、やや意味合いが異なります。
前者の言葉は、心が広くてこだわないことを指しています。
のびのびしているさまを意味しています。
後者の言葉は、自分のしたいようにすることを指しています。
こだわらないというのとは違い、したいようにするといった意味です。
「自由闊達」の例文
・『自由闊達な線画』
・『自由闊達な会社』
・『自由闊達に創作する』
・『自由闊達に動画を配信しています』
「自由奔放」の例文
・『自由奔放は彼女にふりまわされる』
・『自由奔放に生きてきました』
・『ドラマで自由奔放な役を演じる』
・『自由奔放な振る舞い』
まとめ
どちらの言葉にも自由という意味があるのですが、心が広くて自由なのか、やりたい放題な自由なのかという点に違いがあります。