「至極迷惑」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「至極迷惑」とは?意味と使い方

他人から受ける不利益などは度合いがありますが中でも最上級のものがあります。

この記事では、「至極迷惑」の意味を分かりやすく説明していきます。

「至極迷惑」とは?の意味

正確には『迷惑至極』という四文字熟語になりますが、現代では『迷惑至極』という表現もちらほら見かけます。

意味は全く一緒で『他人が受ける不利益や不快の度合いが著しく度を越えている』という状態を表す言葉です。

つまり、この言葉はネガティブな言葉としては最上級の部類に位置する表現になります。

似たような表現としては『迷惑千万』がありますが、これはやや古く、昔の映画やドラマなどで耳にする方も多いのではないでしょうか。


「至極迷惑」の概要

この言葉はそのまま『至極』と『迷惑』という二つの言葉が連続して成り立っている表現です。

まず『至極』は『極限、極致に達しており、このうえないことやその様子』を表す言葉です。

つまり『きわめて』や『まったくもって』などと同じ使われ方をする単語であり、例えば相手の言っていることがこれ以上賛同することはできないほど正しい意見である場合『おっしゃっているご意見は至極ごもっともです』などの様に使います。

つまり、この『至極』自体には決していい悪いという意味はなく、あくまでも『程度』を表している言葉であることがお分かりいただけると思います。

そして『迷惑』とは『ある行為がもとになってしまい、他人が不利益や損害、不快な思いを受けること』をさす一般的な言葉です。

この2つ が一緒になり、『至極迷惑』という表現は『最上級に他人に迷惑をかけている』という意味になっています。


「至極迷惑」の言葉の使い方や使われ方

先ほどもご紹介した通り、最上級に不利益を被っているという内容が本来の意味ではありますが、『度合い』は決して定量的なものではない為、『とても』や『ものすごく』という意味をややフォーマルにした形で使われることが多い表現です。

例えば、書面などで『迷惑』という言葉をさらに強調したいときに硬い文章で表現をサポートする為に『至極』を付けるのです。

したがってこの言葉を使う時は相手の行為や態度を強く批判、逆に使われた場合は相手は相当の不快感を感じているということを覚悟する必要があります。

ただし注意をしたいのは『迷惑至極』が正式な使い方であることを覚える必要があることです。

「至極迷惑」を使った例文(使用例)

・『あれだけ確認したにも関わらず未対応だなんて至極迷惑以外の何物でもない』
・『あなたの軽率な行動は至極迷惑と言わざるを得ない』
・『至極迷惑なことにこれだけ厳重注意をしてもまだ改善が見られない』

まとめ

如何でしたでしょうか。

著しく不利益な状況を『至極』という固い表現で強調している『度合い』を込めた表現という意外にもよく見かけはしますが実際は『迷惑至極』が正式な形になっているというのにも注意をしたい言葉が今回の『至極迷惑』でした。

願わくば『至極迷惑』という言葉を受けることのないように普段から注意をしたいものです。

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