「苛立たしい」と「焦れったい」の違いとは?分かりやすく解釈

「苛立たしい」と「焦れったい」の違い違い

この記事では、「苛立たしい」「焦れったい」の違いを分かりやすく説明していきます。

「苛立たしい」とは?

思うようにならなくて、気持ちが落ち着かないことを意味します。

思うようにならなくてどのような気持ちになるのかは、その場面によって違い、また受け取る人によって違います。

何かの許可を取りたいけれど、なかなか取れないことで考えてみます。

許可を取りたいというのが「こうしたい」という自分の思っていることです。

しかし、その通りにはなりません。

このときに、「早く許可が出ないだろうか」と落ち着かなくなる人もいれば、「また許可が出なかった」と落胆する人もいることでしょう。

ようするに、思うとおりにならないときの気持ちの変化は、人それぞれ違うのです。

「苛立たしい」は、気持ちが落ち着かない場合をいいます。

たとえば、風邪をひくと体がだる重くて、思うように動かせないことがあります。

早く風邪を治して普段通りの生活をしたいという気持ちや、早く仕事に戻らなければという落ち着かなさが出てきます。

そんなときに「苛立たしい」気持ちになってきます。


「苛立たしい」の使い方

こうしたいと思っている通りにならず、落ち着かないことを指して使用します。


「焦れったい」とは?

思うようにならなくて、気持ちに焦りが出ることを意味します。

「焦」という漢字には、あせる、いらいらするという意味があります。

あせるとは、早くしなければと思ってイライラすること、気持ちに落ち着きを失うことです。

準備が遅い人に待たされると、この気持ちになることがあります。

自分はすでに準備ができている、それなのに相手はまだ準備をしていて、終わりそうにない。

すでに準備ができているので自分としては今すぐにでも出かけたいのに、相手がまだ出かけられる状態ではないので、思う通りにはなりません。

そして、やきもきとしてきます。

このときのような気持ちを指す言葉です。

「焦れったい」の使い方

こうしたいと思っている通りにならず、焦りを感じることを指して使用する言葉です。

「苛立たしい」と「焦れったい」の違い

気持ちに関する言葉で、思うようにならなくてイライラするという意味が同じです。

しかし、使われ方にやや違いがあります。

「苛立たしい」は落ち着かなさがある場合に使用され、「焦れったい」は焦りがある場合に使用されることが多いです。

「苛立たしい」の例文

・『気持ちが伝わらなくて苛立たしい』
・『苛立たしい結果』
・『待ち時間が長くて苛立たしい』
・『非常に苛立たしい』

「焦れったい」の例文

・『焦れったい気持ち』
・『焦れったいほどに進展がない』
・『見ていて焦れったい』
・『焦れったいけど何もできない』

まとめ

思う通りにならなくてイライラするという意味が似ている言葉です。

しかし、一方は落ち着かないさま、もう一方は焦りを感じるさまを指しており、意味合いが異なります。

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