この記事では、「苦手」と「不得意」の違いに関して分かりやすく解説していきます。
「苦手」とは?
苦手とは、にがてという読み方をする言葉です。
辛いとか不愉快といった意味を持つ苦いという字が使用されている事でも分かる様に、得意ではない事や不得手といった意味を持つ言葉です。
他にも扱い難い相手や、なかなか勝つ事が出来ない嫌な相手、という意味を表す際にも使用可能な言葉となっています。
「苦手」の使い方
この言葉は言葉の通り、思わず苦い思いをしてしまう様な嫌な事や上手く相手にする事が出来ない相手を表現する際に用いる事が多い言葉です。
具体的には、スポーツが苦手とか、あの人が苦手といった形の使い方をされています。
その様な苦い思いをする事から、出来れば避けたい物事や人に対して用いる事も可能です。
「不得意」とは?
不得意とは、ふとくいという読み方をする言葉となっています。
文字を見れば分かる様に、上手だったり手慣れている事や、誇らしげな事等を意味する得意の前に不を付けて否定する形となっているのです。
なので不得意は、上手く出来ない事だったり、自信を持てない事といった意味を持つ言葉となっています。
だからこそ、対義語はシンプルに不のついていない、得意という言葉になるのです。
「不得意」の使い方
不得意というのは、自分が苦手とする事や上手く出来ない事に対して用いるのが基本となっています。
そのため使い方としては、国語が不得意とか、スポーツが不得意といった形で、対象となる物事に付随する形で使用される事が多いです。
「苦手」と「不得意」の違い
苦手と不得意は、どちらも上手く出来ない事や得意ではない様といった事を表現する際に用いる事が出来ます。
なので、苦手な教科と不得意な教科という形で表現すれば、ほぼ同じ意味合いとなるのです。
ただし違いを見出すとすれば、苦手は苦い思いが混じっている事から、その事に対して嫌な感情を表す際にも使用出来ます。
不得意の方はやろうとするも上手く出来ない、その事に自信を持てないというニュアンスが強いです。
また苦手の方は、苦手な人といった形で人に対しても用いる事が出来ます。
ですが不得意の方は、不得意な人といった形で人に対して用いる事は基本的にはありません。
「苦手」の例文
・『英語に対する苦手意識を克服するには、地道に頑張って良い点を取るしかない』
・『私は辛い料理がとても苦手です』
・『彼は自分の言いたい事だけ言って人の話を聞かない所があるから、私は苦手だ』
「不得意」の例文
・『5教科の中では、数学が1番に不得意な科目です』
・『ドリブルが不得意な私は、ボールが来たら直ぐにパスする様に心掛けている』
・『相手チームは速攻への対処を不得意にしているから、素速いパス回しで切り崩そう』
まとめ
苦手と不得意はどちらも、上手に出来ない事を表すのに使用する事が出来ます。
ただし苦手の方は、その事に対して嫌な感情を込めて表現する事が可能です。
更に苦手は、扱い難い相手を表す際にも用いる事が出来ますが、不得意はそういった形で人に対して用いる事はありません。