この記事では、「蔑む」と「貶む」の違いを分かりやすく説明していきます。
「蔑む」とは?
「蔑む」の意味と使い方について紹介します。
「蔑む」の意味
「蔑む」は「さげすむ」と読みます。
意味は「他人を自分よりも能力や人格の劣ると見なすこと」です。
「蔑む」の使い方
「蔑む」は、他人を見下すことを言います。
相手が自分よりも能力や人格が劣っていると思い、バカにする時に使われます。
「蔑むような目」と、明らかに見下した様な表情をする時もあれば、「蔑んだ言葉を吐いた」など、直接人をバカにする様なことを言う時もあります。
「蔑」は「べつ」とも読み、「侮る」「無視する」という意味があり、「軽蔑」「蔑視」などに使われています。
「蔑む」の名詞形は「蔑み」になり、これは大工作業に使われる「下げ墨」という言葉が変化したものです。
「下げ墨」は、柱の傾きを調べる方法のことで、重りを下げて傾きを確かめることから「程度をはかる」から「見下す」という意味になりました。
「貶む」とは?
「貶む」の意味と使い方について紹介します。
「貶む」の意味
「貶む」は読み方によって意味が違います。
「さげすむ」と読む場合、「人やものの価値が劣っているとして見下すこと」という意味です。
「おとしむ」と読む場合、「下落させる」「成り下がらせる」という意味です。
「貶む」の使い方
「貶む」も「さげすむ」と読むことがあります。
辞書では「蔑む」と同じ意味として記載されていますが、こちらは「バカにする」の中でも、「人やものの価値を見下すこと」という意味です。
また、「おとしむ」と読む場合、動詞「おとしめる」の文語調で「下落させる」という意味になります。
読み方が2通りあるので、「さげすむ」の場合は「蔑む」が使われることが多くなります。
「蔑む」と「貶む」の違い!
「蔑む」は「他人を自分よりも能力や人格の劣ると見なすこと」です。
「貶む」は「人やものの価値を見下すこと」です。
まとめ
今回は「蔑む」と「貶む」の違いをお伝えしました。
「蔑むは能力や人格」、「貶むは価値」と覚えておきましょう。