「表裏一体」と「紙一重」の違いとは?分かりやすく解釈

「表裏一体」と「紙一重」の違い違い

この記事では、「表裏一体」「紙一重」の違いを分かりやすく説明していきます。

「表裏一体」とは?

「表裏一体」は、物事においては裏と表があり、矛盾があることを指します。

その上で、「表裏一体」は、矛盾している物が密接につながっている必要性があります。

ただ、「表裏一体」は、元々は裏と表があっても本質は変わらないという意味を持っているため、2つの物事において違いはそんなにないという意味も存在します。


「紙一重」とは?

「紙一重」は、紙切れ一枚程度で両者を分ける隔たりができたという意味ですが、しょせん紙切れですのでほとんど差はないという意味です。

その為、「紙一重」はほとんど差が無いことを指すために用いる表現として定着しています。


「表裏一体」と「紙一重」の違い

「表裏一体」「紙一重」の違いは、両者に裏表があるか、単に差が大したことが無いことを示すかです。

「表裏一体」は、差がどうこうではなく2つの相反するものがあるかどうかで、「紙一重」側がほんのわずかな差を意味します。

なお、「表裏一体」が言う表裏は、結局のところ表裏がある者と密接に関わっていなければ、「表裏一体」とはなりません。

「表裏一体」の例文

・『戦争と平和は表裏一体』
これは戦争という物と平和という物は相反しているが実は密接に結びついているという例です。

何故なら、戦争を行えば、戦争を平和ではなくなりますが、逆言えば、戦争をすることで相手側の武装を破壊することに繋がるため、今後侵略を受けずに済むことから戦争行為こそ、平和につながるという意味を持っていることをこの例は示しています。

「紙一重」の例文

・『天才と馬鹿は紙一重』
この例は、昔から言われていることで、天才と言われる人物と愚か者は実は紙一枚程度の差でしかないという例です。

それを証明しているのはアインシュタインなどの他、歴史的な偉人は一見するとバカなのではないかという行為を行っており、その結果、馬鹿な行為をしているが偉人であるであるため、上記の言葉は昔から言われています。

まとめ

「表裏一体」「紙一重」の違いは、両者の間に差があり相反することであるか、単に紙切れ一枚程度の差でしかないことであるかです。

「表裏一体」は、相反することが密接に関わることで意味を成し、矛盾によって両者に違いがあることを示していますが、その矛盾は実は物事を一つにまとめる結果となっています。

例えば、戦争と平和は、矛盾している行為ですが結果的に戦争を起こすことで周囲が自分の国より弱くなり平和となるため両者は密接に関わりがあります。

一方、「紙一重」は単にわずかな差のことを指しているため比較対象は矛盾している関係ではなく、近い関係にあり、どちらがどう転んでもよいのが「紙一重」です。

その為、「紙一重」は極端なことがあればそれは「紙一重」にならず、「表裏一体」という言葉に変化しますので「紙一重」は絶対に極端があると成立しません。

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