会社を大きくするためには、優れた人材が必要です。
この記事では、「要員計画」と「人員計画」の違いを分かりやすく説明していきます。
デキる人事のポイントを、学んでいきましょう。
「要員計画」とは?
要員計画とは、この事業にどのくらいのスタッフが必要なのか、あらかじめ見積もること。
具体的な人数を計算することです。
人事部が採用前におこなう手法です。
要員計画をおこなうメリットは、事業に見あった正しい人数を把握できること。
適切なスタッフを送り込むことができるので、事業そのものが成功する可能性も高くなります。
限られた予算の中で効率よく採用活動がおこなえるので、会社としても高い利益につなげていけます。
要員計画を始めるときには、採用担当者が「社内のニーズを正しく把握すること」が大切になってきます。
役員などトップの意見はもちろん、すでに任務についている社員の声にも耳を傾ける必要があります。
目標とする売り上げを視野に入れながら、適正な人数を見極めていくのが「要員計画」の醍醐味です。
「人員計画」とは?
人員計画とは、具体的な人事を考えること。
この部署にはどのような人材が必要なのか、プランニングしていくことです。
こちらも人事部が人事異動の前に、おこなうやり方です。
人員計画のメリットは、適材適所の配置ができるということ。
各部署が求めている人材を見極めて送り届けることで、事業そのものが活気にあふれていきます。
歯車がきちんと回るようになるので、ビジネスが軌道にのっていきます。
人員計画をおこなう時には、各スタッフの能力や適性を見極めることも大切です。
その人がどんな作業が得意で、どんな作業に苦手意識を持っているのか。
ただしく理解することも求められてきます。
「要員計画」と「人員計画」の違い
どちらも人事部が覚えておきたい項目です。
「要員計画」と「人員計画」の違いを、分かりやすく解説します。
・人数は「要因」、配置は「人員」
どちらも採用や異動時に、欠かせないステップです。
ただその中身は、大きく異なっています。
「要員計画」の「要員」とは、必要なスタッフの数のこと。
つまり採用時に必要な「具体的な人数」のことです。
要員計画を立てると、新入社員を50人雇用すればいいのか、100人雇用すればいいのか現実が見えてきます。
また「人員計画」とは、各部署にどんな人を配属するのか、配置を考えることです。
新入社員の配属先を考えることもあれば、既存の社員の異動先を考えるときにも用いられます。
採用時の人数計算が要員計画。
異動時の配置換えが人員計画です。
まとめ
「要員計画」と「人員計画」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも中身のある採用や人事計画を立てたい時に、必要なやり方です。
要員計画とは社内の意見を聞いて、採用すべき人数をはじき出すこと。
人員計画とは、社員のキャリアに見合った異動先を見極めることです。
どちらも会社が力強く成長していく上で、欠かせないステップになります。