最近はペットブームになっていますが、飼うことが負担になって捨ててしまうことが問題になっています。
その時に出て来る言葉が「要注意外来生物」と「特定外来生物」ですが、この2つの言葉にはどのような意味があるのでしょうか?
そこで「要注意外来生物」と「特定外来生物」の違い
この記事では、「要注意外来生物」と「特定外来生物」の違いを分かりやすく説明していきます。
「要注意外来生物」とは?
「要注意外来生物」は「ようちゅういがいらいせいぶつ」と言いますが、「外来生物法に基づいて環境省が指定する特定外来生物の対象・選定にはなっていないものの、適否について検討中の生き物」、あるいは「調査不足で未だ選定されていない生き物」ということを指しています。
「特定外来生物」とは?
「特定外来生物」は「とくていがいらいせいぶつ」という読み方になります。
「外来生物であり、日本国内の生態系や人の生命・身体・農林水産業に大きな被害をもたらすようなもの、あるいは及ぼす可能性があるものの中から指定された生きもの」と言うことができます。
「特定外来生物被害防止法」に基づき指定された生きものでもあります。
「要注意外来生物」と「特定外来生物」の違い
では、ここで「要注意外来生物」と「特定外来生物」の違いを考えてみましょう。
まず「外来種」は「本来、その地域にいなかった生物の中で、国内・海外を問わず他の地域から人間によって持ち込まれた生き物」を指しています。
元からその地域に生息し生育していた生物は「在来種」と呼んでいます。
この中で「要注意外来生物」は「外来生物法に基づき環境省が指定していた特定外来生物には選定されていないものの、適否を検討中・調査ができていないために選定されていない生き物」となります。
一方の「特定外来生物」は「特定外来生物被害防止法に基づき指定された生き物」となります。
ちなみに「要注意外来生物」は2015年3月26日に「生態系被害防止外来種」に変更されています。
「要注意外来生物」の例文
ここで「要注意外来生物」の例文を挙げてみると、以下のようなものがあります。
・『リスザルって要注意外来生物のはずだから、飼うのがマズイんじゃない?』
・『お前のところにいるのはシマリスだよね。あれって要注意外来生物ということを知ってる?』
「特定外来生物」の例文
「特定外来生物」の例文は次の通り。
・『特定外来生物の駆除は鳥獣保護管理法以外の生き物だったら誰もが自由にできるんだ』
・『このカメは特定外来生物に指定されているから、しっかりと管理しなきゃならないんだ』
まとめ
ここまで「要注意外来生物」と「特定外来生物」の違いを説明してきましたが、冒頭でも触れたようにペットを捨ててしまう人が増えているだけに、これらの言葉がクローズアップされてきました。
それと同時にしっかりと言葉の意味を理解して、動物との接し方もキチンと考えなければなたないのではないかと思うのです。