この記事では、「要請」と「申請」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
それでは「要請」の意味から見てみましょう。
「要請」とは?
最初に「要請」の意味をご説明致します。
「要請」(ようせい)とは、現在置かれている状態や状況などを判断した際に、必要だと認識して相手に助けなどを求めることなどを指しております。
「申請」とは?
次に「申請」の意味を解説していきます。
「申請」(しんせい)の場合は、自らの希望や求めているものなどを、相手に願うことです。
基本的に国や公共機関に対し、必要だと思われる行為や金銭、書類を求める際に使われる言葉として認識されています。
「要請」と「申請」の違いとは?
ここでは「要請」と「申請」の違いを取り上げてみましょう。
「要請」の場合は、状況判断をした際に、確実に必要だと思われることを相手に求めることです。
「申請」の方は、基本的に公共機関や国に対して、金銭や書類、行為を求めるときや、希望などを相手に願い出て、手続きをすることを指しております。
「要請」と「申請」の使い方の違い
この項目においては、「要請」と「申請」の使い方の違いを説明します。
「要請」を使う場合は、現在の状況を把握して確実に助けが必要と思われるときなどに、使われます。
「申請」を使うときは、国の機関(市役所など)に対し、必要と思われる行為や金銭、書類などを揃えるために願い出て、必要な手続きをするときに使うものです。
それぞれの使い方を書いていきます。
前者の使い方
「隣県の救援要請を受けて、これから救援に向かう」
「彼らの要請は日増しにエスカレートしている。ここで、増援を送るべきと考えます」
後者の使い方
「申請書類を記入している最中です」
「コロナの影響で、生活保護の申請が増えております」
「要請」を使った例文
ここでは「要請」を使った例文を書いていきます。
・『要請を受ける前に、出動して助けるくらいじゃないと人命は助けられない』
・『味方艦の救援要請を受けて、最大速力で救援に向かっている』
・『要請を受けたパトカーがまた1台、また1台と集まってくる』
・『助けが必要な場合は、すぐに自治体や自衛隊に要請すべきです』
・『要請しているというのに、お上の決断は、いつも遅い』
「申請」を使った例文
最後の項目においては、「申請」を使った例文を書きます。
・『貸付金制度の申請をして、500万円を借り入れしました』
・『定額給付金の申請書類を郵送で送りました。2週間後には、振り込まれるだろう』
・『障害福祉サービスの申請については、記入例などを参考にして、申請書類を役場の窓口に提出してください』
・『各種申請手続きをするには、数日かかるだろう』
・『申請で不明な点は、職員へ尋ねることで解消しますので、大丈夫です』
まとめ
まとめとして「要請」とは、現在の状況などから判断して、助けなどが必要と思われるときに、相手へ助けを求めることです。
「申請」の場合は、基本的に国の機関や公共機関において、必要と思われる書類手続き、金銭手続き、行為などを求めるときに使われる言葉となります。