「見とれる」
日常の中で普段とは違うものや驚くことがあるとつい見つめてしまうときがあります。
その中でも何かに惹かれたり、我を忘れてしまうときに見とれることもあります。
「見とれる」という状態はだれにでも起こりえることの一つです。
対象は様々ですが、多くは景色や人・芸術作品など心動かされるときにおこります。
また日常的に使われる言葉の一つでもあるため、正しい意味と使い方を知っておかないと恥ずかしい思いをしかねません。
「見とれる」の意味
「見とれる」という言葉の意味として、何かの物事に対して我を忘れて見つめ続けてしまう状態のことを指します。
またただ見つめるのではなく、その時に見ている対象に対して興味や関心を持っている・惹かれているなど心を奪われている状態を意味します。
そのため心の中に雑念や思考は少なく、その対象のみのことを思う・考えています。
そして「見とれる」状態にある時はその対象に好意的な印象やイメージを持っているときがほとんどです。
そのためただ見つめるではなく「見とれる」という言葉になります。
「見とれる」の言葉の使い方
「見とれる」という言葉はその対象に対して好意的な印象やイメージを含みつつ見つめ続けているときに使われます。
使い方の特徴として良い印象を与えるときに使うことが多いです。
特に人や作品に対して「見とれる」という言葉を使うと「心奪われた・惚れた」といった意味を含みつつ見つめていたことを伝えることになります。
そのため直接的に言葉にすることが恥ずかしい・抵抗があるという方でも「見とれる」という言葉を使うことで相手に気持ちを伝えることも出来ます。
また使うタイミングとして見とれている最中に使われることは少なく、多くは終わった後で振り返る・周りから言われるというケースが多いです。
「見とれる」を使った例文・短文(解釈)
「見とれる」という言葉は相手にポジティブイメージを与得やすい言葉です。
しかし使い方を間違えると勘違いやトラブルを引き起こしかねません。
また多用すると言葉の重み・信用を損ないかねないため注意も必要です。
どのように使えばよいか、例文とその解釈を紹介します。
「見とれる」の例文1
「友人に対して「最近大学で見かけた女性の先輩がいるんだが、あまりにもきれいで見かけるたびに見とれるんだよ。 あんまりにも見すぎて、見とれていることに気づかれていないか不安なんだ」と話した」
この場合、大学内の先輩に対して見とれていることを伝えています。
見とれる理由としてはその女性の容姿に対して惹かれており、そのことを本人も自覚しています。
しかし「見とれる」状態はかかわりのない人にとって「見られ続けている」状態となります。
見つめ続けることでその女性に悪い印象を与えていないか不安も、見とれることを抑えられない状態になっています。
「見とれる」の例文2
「この作品は本当に見とれるよ。 見ている間は時間を忘れてしまうほどだよ」
この場合、芸術作品に対して心を奪われていることを意味します。
また「見とれる」状態の間の精神状態はその作品に集中・支配されているため、「時間を忘れるほど」と語られています。
「見とれる」の例文3
「私が見とれる俳優はやはり〇〇だな。 あの演技力の高さと色んな作品を見てきたけどキャラクターのジャンルの広さは本当にすごい」
この場合、ある俳優の作品での姿に見とれている状態を指します。
見とれる対象の一つは俳優の演技力に対してです。
もう一つは出演作品もたくさんあり、それぞれに作風・キャラクターも異なるがしっかりと役をこなす姿となります。
そのため見とれる対象は作品ごとにたくさんありますが、共通している「見とれる」対象とは一人の俳優の演技の姿です。
「見とれる」の例文4
「私は妻と結婚してもう10年以上になる。 今でも妻の家事をする姿は見とれるよ。 恥ずかしいからなかなか言えないけどね」
この場合、夫となる人が妻に対して見とれている状態が10年以上続いていることを意味します。
夫となる人も言葉にすることには抵抗があるため、「見とれる」という言葉を使うことで「妻に心奪われ続けている」という意味を含めて相手に伝えています。