この記事では、「見当違い」と「勘違い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「見当違い」とは?
「見当違い」は「けんとうちがい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「憶測や判断を誤ること」という意味で、そうであろうと想像したり、そうするべきだと思ったことが誤っていることを言います。
2つ目は「方向を誤ること」という意味で、目的のものがある位置の判断を誤ることを言います。
上記に共通するのは「当たりが外れる」という意味です。
「見当」は「大体の方向や方角」「はっきりしていない事柄について、大体の予想をすること」という意味、「違い」は「誤ること」、「見当違い」で「大体の方向や方角を誤る」「大体の予想を誤る」になります。
「見当違い」の使い方
「見当違い」は名詞・形容動詞として「見当違いだ・である」と使われたり、形容詞として「見当違いの」と使われたり、副詞として「見当違いに」と使われたりします。
基本的に、自分で考えて推測したり判断することが誤っていることに使われる言葉です。
「勘違い」とは?
「勘違い」は「かんちがい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとをうっかり間違って捉えてしまうこと」という意味で、本来の意味とは違うものと思ってしまうことを言います。
2つ目は「2つ以上のものごとを入れ違って覚えること」という意味で、いくつかあるものごとを入り組んで思い込むことを言います。
上記に共通するのは「間違って思い込む」という意味です。
「勘」は「考え合わせる」「つき合わせて調べる」という意味、「勘違い」で「考え合わせたことを誤る」になります。
「勘違い」の使い方
「勘違い」は名詞・形容動詞として「勘違いだ・である」と使われたり、形容詞として「勘違いの」と使われたり、副詞として「勘違いして」と使われたりします。
基本的に、意図的ではなく、ついうっかりものごとを本来とは違うものに思い込んでしまうことに使われる言葉です。
「見当違い」と「勘違い」の違い
「見当違い」は「自分で考えて推測したり判断することが誤っていること」という意味です。
「勘違い」は「意図的ではなく、ついうっかりものごとを本来とは違うものに思い込んでしまうこと」という意味です。
「見当違い」の例文
・『彼女は書類がないと言い、全く見当違いの場所を探していた』
・『通りがかりの人に駅の場所を訊ねたら、全く見当違いの方向を教えられた』
・『これでコロナ禍が収束するとは見当違いも甚だしい』
・『彼女は全く見当違いな部署に電話をかけてきた』
「勘違い」の例文
・『彼は私が浮気していると完全に勘違いしている』
・『私は双子なので、よく人から姉と勘違いされる』
・『待ち合わせ時間を3時だと勘違いして、友達に迷惑をかけた』
・『電話に出たら母と勘違いされた』
まとめ
今回は「見当違い」と「勘違い」について紹介しました。
「見当違い」は「推測が違う」、「勘違い」は「間違って思い込む」と覚えておきましょう。