「見捨てる」の意味
「見捨てる」というのは「捨てて顧みない」という意味です。
「見ていながらそのままにしておく」という意味もありますし、「世話をしたり関係を保ったりするのをやめる」「見限る」という意味もあります。
例えば、怪我人がいたのにその人に手を貸さず、通り過ぎてしまった場合、それは「怪我人を見捨てた」ということになります。
借金を繰り返し、「身内から見捨てられる」ということもあるかもしれません。
「見捨てる」の読み方
「見捨てる」の読み方は、「みすてる」になります。
日常的にも使える表現ですので、ぜひ覚えておきましょう。
「見捨てる」の表現の使い方
「見捨てる」の表現の使い方を紹介します。
どこかを歩いていて誰かが転んでしまった時、ぜひ手を貸したいですよね。
しかし声をかけることなく通り過ぎてしまった場合、その人を「見捨てた」ということになります。
母親に恋人ができ、子供を置いて出て行ってしまったということがあれば、それは子供を「見捨てた」と言えるでしょう。
「見捨てる」を使った例文と意味を解釈
「見捨てる」を使った例文とその意味を解釈していきます。
「見捨てる」を使った例文1
「彼女は患者を見捨てたと言われています」 病院に来た患者さんはしっかりと治療したいものです。
現代社会ではまずありえないことですが、病院に来た患者さんにしっかりとした治療を受けさせず、放っておくなどということがあれば、それは「見捨てている」ということになります。
ナイチンゲールが看護師になった頃、看護師の仕事は今ほどしっかりしたものではありませんでした。
病院に運ばれた患者さん達は基本的に「見捨てられた」状態で、命を落とすものも多かったと言われています。
「見捨てる」を使った例文2
「あいつは仕事もせず、借金ばかりして親からも見捨てられたらしい」
仕事も勉強もせず、借金ばかり繰り返して周りに迷惑をかけていれば、家族からも「見捨てられる」可能性があります。
お互いに支えあって生きていかなければいけないのに、支えられてばかりで相手を支える気がない、という姿勢はいただけませんね。
自分も誰かの役に立てるように、しっかりしなければいけないこともあります。
「見捨てる」の類語や類義語
「見捨てる」の類語や類義語を紹介します。
「見限る」【みかぎる】
「見限る」というのは「見込みがないとしてあきらめる」という意味です。
「医者にも見限られてしまいました」のように使われます。
「裏切る」【うらぎる】
「裏切る」というのは「味方に背いて敵方につく」「約束や期待などに反する」という意味になります。
「友達を裏切ってはいけない」などと使われますね。