この記事では、「規則」と「原則」の違いを分かりやすく説明していきます。
「規則」とは?
ルールのことで、会社において社員が従うべき準則、学校においての場合など様々な規則が存在します。
雇用主と社員の間に作られ、会社ごとに異なっている就業規則、労働の安全衛生についての基準を厚生労働省が定めた労働安全衛生規則、(主に土木建設、化学薬品の取り扱いをする業務や機械による製造業などの規則)農林水産省による動物用医薬品製造所等構造設備規則 など様々な規則があります。
私的な規則に関しては法律ほど厳重なものではないとみなすこともできますが、就業規則に違反した場合は会社からのペナルティがあります。
規則はルールですが規則的は一定の範囲や秩序で定められたものを指し、時計のような規則的な動きや、毎日同じ時間に起きる、三食きっちり取るなどを含む規則正しい生活という言葉があります。
不規則はルールに従わないという意味ですが、「不規則なデザイン」など必ずしも悪い意味で使われる言葉ではありません。
「原則」とは?
一般の現象で共通の法則を指す言葉で、「火は熱い」「太陽は眩しい」なども原則と言えます。
「カレーは美味しい」というケースではそうではないという人もいますが、平均としては通じる話のため、原則ということができます。
また、「当社は原則として土日祝日休み」という使い方もあります。
「原則として禁止」などの言葉は例外があるという含みがありますが、含みという程度で、もともと禁止ではなければ禁止という言葉は使わないという程度です。
原則の対義語は例外となります。
原則という言葉は「一般的」などと同じで決定的な条文などがあるわけではなく、国や地域、会社内、社会などそれぞれの中での平均的な考え方などから人それぞれの感覚として原則という言葉があります。
人それぞれな部分はありますが、極端なものは例外になります。
「規則」と「原則」の違い
「規則」と「原則」の違いを、分かりやすく解説します。
「規則」はルールのことを指し「原則」は一般に共通の認識とされるものを指します。
「規則」は文章として存在するケースが多く、その場合はその規則を作ったものが存在します。
「規則的な動き」という使い方では一定の決まった動きをしているものを指し、基本的には人が作った動きを指すことが多いですが、虫などの規則的な動きであれば虫が動きの規則を決めているとも言えます。
原則は例外もあるという含みのある言葉でもあり、絶対という言葉よりは抜け道があります。
また、原則はやや平均的な考えという見方もできますが、「原則こうするべき」という言葉であればある程度正しい行動などであるという考え方が含まれています。
まとめ
「規則」と「原則」は決めた人物が存在するルールを指す「規則」と、一般的な考え方や確実な現象を指す「原則」は微妙に用途が重なることもある言葉ではありますが、規則のほうが強めの言葉と言えるでしょう。