この記事では、「解せない」の意味を分かりやすく説明していきます。
「解せない」とは?意味
「解せない」とは、理解できない、納得できないという意味です。
「解せない人」「あの人の言うことはどうも解せない」などと言い表すこともあります。
これは何を考えているかわからない人、あの人の言うことには納得できない、といった意味合いですが、本音としては「信用できない人」「腹黒く考えが読めない」という含みがある場合もありますので気をつけてください。
「解せない」の概要
「解せない」は、「解せる」という言葉の打ち消しの形です。
「解せる」は理解することができる、わかるという意味になります。
現在では多くの場合打ち消しの形で使いますので「解せる」は聞き慣れない言葉とも言えるでしょう。
「解せない」は「わからない」「納得できない」「腑に落ちない」という気持ちを表すことができる言葉です。
ビジネスシーンで使えないというわけではありませんが、現代の話し言葉でそれほど多用されてはいませんので「分かりません」「分かりかねます」の方がいいでしょう。
「解せない」の言葉の使い方や使われ方
「解せない」とは、理解できない、納得できないといった意味ですが、実際の使い方としてはいかにも信用できない話、内容的に共感できない、納得いかないといった時に使います。
つまり物事そのものが難しいからわからないというよりは、心情的に「どうしてそうなるのかわからない」といった時に思わず出てしまう言葉という印象が強いのです。
自分の心に素直に受け入れにくい時に「信用できない」とはっきり言いますと角が立ちますので「解せない」という言葉で表す方が無難な時もあります。
また、人を評する際に「あの人は信用できない」「あの人は適当なことばかり言う」「あの人の言うことは訳がわからない」などとストレートに言うわけにはいかない場面において「解せない」という言葉は非常に便利な言葉として使えます。
人に対して「解せない」を使う場合は、いい意味はほとんどないとも言えます。
相手が、賢くて難しいことばかり話すからわからないという意味ではなく、自分とは価値観が違う、よって何を言っているわからないという意味になりますので使い方には気をつけてください。
「解せない」を使った例文(使用例)
・『先日まであれだけ反対していたのに、急に賛成してくるなんてあの男は本当に解せない奴だ』
・『彼女の話の中で、僕が解せないと思ったのは保険の件だった。どう考えてもおかしいじゃないか』
・『あの園長の言うことはまるで解せない。現場の先生に聞き取り調査をした方がいい』
・『昔から解せないシステムだったけれど、誰も文句を言わないから不思議だった』
・『昨日一日考えたけれど、彼の告白内容はどうも解せない』
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「解せない」という言葉について解説しました。
納得できない、わからない、という時に使う言葉ですが、心情的に腑に落ちない、信用できないといった時に使うこともあります。
また、ビジネスシーンにおいて使えないわけではありませんが、少し古めかしい印象がありますので「分かりません」の方が無難です。