「解消」と「解決」の違いとは?分かりやすく解釈

「解消」と「解決」の違い違い

この記事では、「解消」「解決」の違いを分かりやすく説明していきます。

「解消」とは?

「解いて消す」と書いて、「解消」

今までの状況や関係、約束などが消えてなくなるといった意味となります。

取り決めていたことがなくなる、今までの関係性がなくなる、体の不調がなくなる、など、今まであったものやことが、消えてなくなるといった意味が「解消」です。

そのため、気分も新たにといった意味もあり、リセットするといった感じで用いられることが多くなります。


「解消」の使い方

何かが消えてなくなるといった意味の「解消」

例えば、婚約していた人と別れて結婚しないことになった場合は「婚約解消」

営業不振だったお店を黒字にすることができたときは「赤字解消」

マッサージなど仕事の疲れを癒すことを「ストレス解消」などといったように用いられます。


「解決」とは?

「解いて決める」と書いて、「解決」

問題のあることや行為、事件などに対し、上手に処理を行うことを意味しています。

すべての問題に対し片付くことを意味し、「解決」には、上手に処理をするといった意味も含まれているため、「解決」することで、多くの人が納得することができてという結果も含まれています。

「解決」の使い方

上手に処理を行うことを意味する「解決」

例えば、いまだに上手に処理を行うことができない事件は、「未解決事件」と言われます。

そのほか、上手に処理を行う方法を「解決策」

誰もが納得し和解することができたことを「円満解決」などといったように用いられます。

「解消」と「解決」の違い

「解消」の場合、「消す」という漢字が用いられていることから消してなくなるといった意味があり、何もなかったようにするといった意味があります。

その一方、「解決」の場合は、なかったことにするのではなく、話し合いなどで和解するといった意味が強い言葉となります。

このように、「解消」には、起きている問題自体を消してしまう行為を意味し、「解決」には、問題自体をなかったことにするのではなく、良い方法へと導き結果的に和解するといった意味があり、その点が大きな違いです。

「解消」の例文

・『私のストレス解消方法は、買い物です。』

・『足のむくみを解消するため、リンパマッサージに通っています。』

・『今の問題を解消するまでは、次のステップに進むことはできません。』

・『いろいろと悩んだ結果、彼女との婚約を解消することにしました。』

「解決」の例文

・『昨夜、未解決事件の情報提供を求めるテレビを見ました。』

・『先生のお陰で、無事に問題を解決することができました。』

・『少子化問題は、そう簡単に解決できる問題ではありません。』

・『それは、良い解決方法だ。』

まとめ

「解消」「解決」は、結果までの過程に大きな違いがあります。

そのため、誤った使い方を行わないよう注意し、的確な使い分けが求められる言葉です。

違い
意味解説辞典