この記事では、「言い返す」と「返事する」の違いを分かりやすく説明していきます。
「言い返す」とは?
「言い返す」とは、複数の意味があります。
一つ目は相手の言った言葉に対して、返答することです。
二つ目は相手の言った言葉、主張に対して反対の意見を言うことで、いわゆる「口答え」という意味合いになります。
三つ目は、前に言った言葉をもう一度言うといった意味です。
相手と会話をしているという設定で使われる「言い返す」は、ほとんどの場合は二つ目の意味合いになるでしょうか。
相手に同意しない、反対のことを言う、対抗するといった意味合いがあります。
「返事する」とは?
「返事する」とは、相手から質問、呼びかけなどをされた際に答えることを言います。
この場合、口頭だけでなく、文章で答えることも「返事する」と言います。
「メールで返事する」「LINEで返事する」と使っても、意味は同じとなります。
また「返事する」には肯定、否定、どちらの意味もあります。
例えば「どこかへ行こう」と誘った場合、「行くか行かないか」を答えることが「返事する」という意味ですので「行かない」と答えた場合は「良い返事がもらえなかった」となるだけです。
「言い返す」と「返事する」の違い
「言い返す」と「返事する」は、どちらも相手からの呼びかけ、質問などに答えるという意味では同じです。
しかし「言い返す」はどちらかと言えば、反抗する、反対のことを言う、言われたことに負けずと対抗するといった意味合いですので、人との会話においての「言い返す」はあまりいい意味合いでは使いません。
どちらかと言えば、喧嘩、言い争い、罵り合いといった印象が強いでしょう。
一方の「返事する」とは相手からの呼びかけ、質問に対して答えるという意味で使います。
肯定だけではなく、否定で答えを返してくる場合もあります。
しかし、「言い返す」と違って相手に反抗するといった意味合いはありません。
相手に対して反応するといった意味ですので、例えば無視をする、答えを返さないといった対応をとれば「返事しなさい」「返事するぐらいできるでしょう」という言い方をされるわけです。
簡単にまとめますと「言い返す」は、相手の主張に反対する、口答えすることです。
「返事する」とは、相手の呼びかけ、質問に答えること、となります。
「言い返す」の例文
・『今まで我慢してきたけれど、彼女が文句を言ってきたら、私も負けずに言い返すことにした』
・『彼は頑固だから素直にアドバイスを聞くわけもなく、あれこれ言い返すだけだ』
・『いちいち言い返すのも疲れるだけだから、無視しておきましょう』
・『自分に言い聞かせるように、何度も言い返す』
「返事する」の例文
・『その件について、彼はいい返事するだろうが僕は違う』
・『返事すると言って、もう2週間も過ぎた』
・『呼べば返事するものの、どうも様子がおかしい』
・『彼女に返事するのが面倒くさい』
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「言い返す」と「返事する」の意味と違いを説明しました。
「言い返す」には複数の意味がありますので、覚えておくようにしましょう。
それぞれの言葉の意味を理解して、ふさわしい方を選び使うようにしてください。