新しい指針をつくる上で、知っておきたい言葉もあります。
この記事では、「評価基準」と「評価規準」の違いを分かりやすく説明していきます。
言葉の差異を知って、教育やビジネスの場に活かしていきましょう。
「評価基準」とは?
評価基準とは、目標を達成できたか判断する、ひとつの指標のこと。
主に教育現場にて生徒の評価に使ったり、人事部が社内の人事評価として用いたりします。
また「評価基準」には、より具体的なもの・分かりやすいものが求められます。
例えば小学校の評価基準として「算数ができる」を挙げるのはバツ。
算数の中のどの分野が、具体的にどうできるのかを示してあげることが評価基準の基礎になります。
そのため「千の位の数の足し算ができる、引き算ができる」や「小数のかけ算と割り算ができる」が評価基準になります。
評価基準を正しく設け活用することで、学校現場やオフィスにポジティブな流れが生まれるようになります。
目標を達成するためには何をすればいいのか、具体的に考えるようになるのです。
「評価規準」とは?
評価規準とは、より大きな目標のこと、またはその目安となるものを指した言葉です。
その人の評価をおこなう時に「判断の指標」となるとても大切な規準になります。
主に学校現場で使われている言葉で、学期末などに成績をつける際に用いていきます。
例えば社会で例を挙げるのなら「15世紀の歴史の特徴をしっかり理解して、適切に知識を身につけている」が評価規準にあたります。
また美術なら「日本古来の美術作品に関心をもつ」が評価規準になります。
評価規準の場合は、その教科ごとに到達目標やゴールをあらわします。
そのため俯瞰的に物事をみて、まとめた内容がはいっています。
評価規準はどのくらい勉強が進んだのか、判断基準のひとつになります。
「評価基準」と「評価規準」の違い
どちらも評価という言葉が付いているので、とても間違えやすい語彙です。
「評価基準」と「評価規準」の違いを、分かりやすく解説します。
小さな疑問をこの機会に、すっきり解決しておきましょう。
・小さいか、大きいか
評価基準はより具体的により細かく、目標をあらわしたもの。
それに対して評価規準はより大きく、よりダイナミックに目標をあらわしたものです。
評価規準という大きな袋の中に、小さな評価規準のボールがいくつも入っている…例えるのならそんなイメージになります。
・ビジネス現場では評価基準
人事部が社員の評価をおこなう時には、評価基準という言葉をつかいます。
この場合の評価基準には、態度評価や能力評価・成績評価などがふくまれます。
仕事に対する姿勢やチームへの貢献度など、職務内容を具体的に書いたものが多くなっています。
まとめ
とてもよく似ている「評価基準」と「評価規準」の違いを分かりやすくお伝えしました。
評価基準は大きな目標に対する具体的な基準のこと、評価規準は目指すべき大きな目標になります。
細かい使い分けを知って、正しい評価をおこなっていきましょう。