「読後感」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「読後感」

「読後感」「どくごかん」と読みます。

読書を趣味としている人がよく使う言葉です。

「読後感」の意味

「読後感」の意味と由来について紹介します。

「読後感」の意味

「読後感」の意味は「小説やエッセイなどの本を読んだ後に『この本を読んで良かった』と思う気持ちの強さ」のことです。

「読後」「本を読んだ後」という意味で、「感」「ものごとを経験することで心の動きが起きる様子」「(言葉の後ろに着くことで)〇〇の感じを表す」意味があります。

本を読んだ後、楽しい気持ちになったり悲しい気持ちになったりしますが、それらの気持ちをひっくるめて「どの様に感じたか」ということを表しているのです。

「読書感想」との違い

本を読んだ後に「読書感想文」を書くことがあります。

「読後感」は辞書によっては「読書後の感想」と説明されていることもありますが「感想」とは違います。

「感想」とは、その主人公に対してどう思ったかや、こんなシーンが印象に残ったとか、ここはもっとこうして欲しかったなど、ストーリーに対して自分の意見を述べることです。

これに対して「読後感」は、「その本に対して感じたこと」を表します。

ストーリーではなく、単純にその本を読んで自分がどんな気持ちになったかということなのです。

「読後の感想」ではなく「読後の感じ方」と捉えた方が分り易いでしょう。

「読後感」の言葉の使い方

「読後感」の使い方には以下の様なポイントがあります。

「読後感」自体に感情は含まれない

「読後感」は名詞であり、単なる「本を読んだ後の感じ方」という意味です。

この言葉自体に感情は含まれておらず、「読後感が〇〇」「〇〇な読後感」と感じたことは別に表現する必要があります。

言い意味にも悪い意味にも使われる

「読後感」は、良い作品だけに使われるものではありません。

読んでモヤモヤしたり、内容が良く分からず魅力がないと思う様な本にも使われます。

会話の中で「読後感」を使う時には、前後に自分がどの様に感じたかを表す言葉を入れて、相手にどう思ったかをはっきりと伝える様にしましょう。

また、相手が「読後感」という言葉を使った時には、その本を読んでいいと思っているのかそうでないのかを判断して話を進めていく必要があります。

「読後感」を使った例文・短文(解釈)

「読後感」を使った例文と解釈を紹介します。

「読後感」の例文1

「この小説は主人公が行動的で読後感がすごく爽やかだった」

ヒーローものやアクションものの小節を読んだ後の感想です。

行動的な主人公が次々と問題を解決していく様子が気持ち良いと感じたのでしょう。

ストーリーの内容はもちろん、読んだ後スッキリしたという気持ちを強く感じます。

「読後感」の例文2

「この本を読んだ人は賛否両論の読後感を持つ」

小説や物語はあくまで著者の創作であり、表現の自由がある限り内容な自由の筈です。

しかし読んだ後に「これはないでしょう」「いや、ありでしょう」と読んだ人の感じ方が別れることがあります。

本の内容ではなく、全部読んだ後の気持ちとして「有り無し」が存在していることを表しています。

「読後感」の例文3

「誰か読後感がスッキリする本を紹介して下さい」

ストレスが溜まった時にはとにかくスッキリする本を読みたいと思うものです。

ストーリーのジャンルは問わないので、とにかく読んだ後にスッキリする本があったら教えて欲しいと言っている文です。

「読後感」の例文4

「どれも読後感がイマイチなんだよね」

本屋で帯を見て良さそうな本を幾つか読んでも心に響かないことがあります。

この場合の「イマイチ」は、どの内容も魅力がなくて読んだ後に感動できなかったということを表しています。

良くもなく悪くもなく「ふーん」程度で終わってしまったことを表しています。

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