この記事では、「調査」と「検討」の違いを分かりやすく説明していきます。
「調査」とは?
物事の実態や動向などを明確にするために調べることを意味する「調査」。
その範囲は非常に広く、個人的に人に対し行うものから、プロに頼み行うもの、国などの機関が国民や住民などに対し行うものまで様々です。
「調査」を別の言葉で言い換えると、「リサーチ」や「取り調べ」、「追究」、「捜査」、「追究」、「探る」などとなります。
「調査」の使い方
「調査」には、どのような「調査」なのかを示す使い方として、「国勢調査」や「市場調査」、「信用調査」、「身辺調査」、「意識調査」、「世論調査」、「出口調査」、「追跡調査」などがあります。
そのほか、「調査結果」や「調査委員会」、「調査報告」など、たくさん、「調査」を用いた言葉があります。
「検討」とは?
よく調べ考えることを意味する「検討」。
様々な角度から調べ、その調べた結果をもとに良いか悪いかを考えることを意味します。
「検討」の場合、単に調べるだけにとどまらず、調べた結果をもとに考えることが重要なポイントとなります。
「検討」を別の言葉で言い換えると、「吟味」や「比較検討」、「見比べ」、「見極め」、「熟考」などとなります。
「検討」の使い方
「検討」の場合、「検討する」といった使い方だけではなく、「検討を重ねる」、「検討の余地がある」といったもののほか、「ご検討ください」や「ご検討よろしくお願いいたします」などといった使い方もあります。
そのほか、「検討中」や「再検討」といった言葉もあります。
「調査」と「検討」の違い
同じ調べる行為でも、その後に考えるか、考えないか、の違いがある「調査」と「検討」。
「調査」の場合は、単に調べた結果のみとなりますが、「検討」の場合は、調べた結果をもとに考える行為が付け加えられるものとなります。
そのため、「調査の結果」と「検討の結果」とでは、全く異なった意味があるものとなります。
このような点ににおいて、「調査」と「検討」には大きな違いがあります。
「調査」の例文
・『出口調査の結果で、おおむね、今回の当選者を確定することができました。』
・『国勢調査の用紙がポストに入っていました。』
・『今回の調査報告書をまとめて上司に提出しました。』
・『商品を企画・販売している当社では、市場調査は必要不可欠な調査のひとつです。』
「検討」の例文
・『なにとぞ、ご検討のほどよろしくお願いします。』
・『ただいま、検討中ですので、もうしばらくお待ちください。』
・『今回の内容は、検討の余地があるかと思います。』
・『今回の問題点を検討し改善してください。』
まとめ
以上が「調査」と「検討」の違いです。
単に調べるだけで終わるのか、それとも、調べた結果をもとに考える行為が伴うのか、その違いによって、「調査」と「検討」を使い分ける必要があります。