「請求」と「要求」の違いとは?分かりやすく解釈

「請求」と「要求」の違い違い

この記事では、「請求」「要求」の違いを分かりやすく説明していきます。

「請求」とは?

「請求(せいきゅう)」とは、「法律的な権利(当然の権利)の根拠を前提に、相手に対して金銭・物品などを求めること」を意味している言葉です。

「請求」という表現は「個人の要望・欲求・考え」に基づくのではなく「法的な権利・根拠」に基づいて、相手に対し「正当な権利として金銭・物を求めること」を意味しているのです。

例えば、「商品の代金を請求させて頂きます」「別れた夫に、DVの慰謝料を請求することにしました」などの例文で使用されます。


「要求」とは?

「要求(ようきゅう)」とは、「自分がしてもらいたいことを、相手に対して強く求めること」を意味している言葉です。

「要求」という言葉は「法律的な権利・根拠」に基づくのではなく「自分の要望・欲求・意図」に基づいて、相手に対し「強い調子でお金・物品・行動などを求めること」を意味しているのです。

例えば、「犯人から身代金の要求がありました」「雇用主に賃金の引き上げを要求します」といった文章で使うことができます。


「請求」と「要求」の違い!

「請求」「要求」の違いを、分かりやすく解説します。

「請求」「要求」はどちらも「相手に対して求めること」を意味している言葉ですが、「請求」「要求」では「相手に対して求める根拠・前提」「相手に対して何を求めるのか?」が異なっています。

「請求」という表現は「法律的な根拠・法律的な権利(当然の権利)に基づいて求めること」を意味していて、「要求」のほうは「その人の欲求・意図・考えに基づいて求めること」を意味している違いがあります。

また「請求」「相手に金銭・物品を求める」のに対して、「要求」のほうは「金銭・物品だけではなく相手の行動も求めることがある」という違いを指摘できます。

例えば、「窃盗事件の加害者に損害賠償を請求する」という文章は、法的な権利を前提にして賠償金を求めているので、「要求」よりも「請求」のほうが適切な表現になります。

まとめ

「請求」「要求」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「請求」とは「法律的な権利の根拠を前提にして、相手に対して金銭・物品を求めること」を意味していて、「要求」「自分がしてほしいことを、相手に対して強い調子で求めること」を意味している違いがあります。

「請求」「要求」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。

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