この記事では、「講演」と「講義」の違いを分かりやすく説明していきます。
「講演」とは?
「講演」とは、大勢の人に向かって話すことを指す言葉です。
あるテーマを持って話す事が一般的です。
『最新のファッション動向について講演をする。』の様に使われます。
また仏教用語として、 経典を講じ仏法を説くこと、説法する意味でも使われます。
「講義」とは?
「講義」とは、 学問の方法や成果や研究対象などについて、その内容・性質などを説き聞かせることを意味する言葉です。
また「講義」は、大学の授業を指す言葉として広くつかれています。
これは上記の「講義」の意味に準じたものである事から、広く使われているものです。
『大学生に対して、量子力学の講義をする。』の様に使用されます。
「講演」と「講義」の違い
「講演」とは、大勢の人に向かって主に何かのテーマについて話すことを指す言葉で、「講義」とは、 学問の方法や成果や研究対象などについて、その内容・性質などを説き聞かせることを意味する言葉で、似ていますが、異なる概念の言葉です。
似ている点は、講師が大勢の人に何かを話すと言う点ですが、その講師や話の内容には、大きな違いがあります。
ちなみに、「講演」も「講義」も、話たり授けたりする人は、同じ講師と呼ぶ事が少なくありません。
まず講師としては、「講演」の場合には、政治家・文化人・スポーツ選手・評論家・芸術家など、一般人より何かに長けていたり、深い経験をした人など、色々な分野の有名人が担う事が多いものです。
それに対して、「講義」は研究者や深く学問を究めた大学の教授・准教授・専任講師等が行うのが一般的です。
また内容的には、「講演」はそのテーマに興味がある不特定多数の人が理解できる比較的平易な内容で、講師の体験等を交えた話が一般的です。
それに対して、「講義」はある程度の専門性を持ち、さらにその専門性を高めようとする人に行われるもので、従ってその分野に一定の知識が無ければ、全く理解できない内容となるのが一般的です。
さらに、提供される場所や主催者にも違いがあるものです。
「講演」は集客人数に応じて各種の会館や会議場を使用して行われ、その主催者も地方自治体や関連団体や一般企業等多彩です。
それに対して、「講義」は大学や大学院が所属学生に教室で行われるのがメインです。
もちろん、学会や専門機関が主催して会館等で関連の専門家を集めて「特別講義」を行う事もあります。
「講演」と「講義」は上記に記載した様に、講師や内容や主催者・提供場所等に違いがあるのです。
まとめ
「講演」とは、大勢の人に向かって主に何かのテーマについて話すことを指す言葉で、「講義」とは、 学問の方法や成果や研究対象などについて、その内容・性質などを、説き聞かせることを意味する言葉です。
講師が話しをすると言う点では似ていますが、講師・聴講者や、話される内容の専門性の深さや、主催者・提供場所等に、明らかな違いがあるのです。